「チョコ8の字」を作ってみる
こんにちは、Koです。今日は8月8日。何の日かご存知でしょうか? 私の元同僚、M上女史の誕生日です。 やあM上さん、おめでとう! いくつになった? たしかさんじゅ…(バキ)
すいません。はしゃぎすぎました。
8月8日はフジテレビの日であったり、「パチ・パチ」でそろばんの日であったりするんですが、今回は勝手に「8の字の日」として話を進めます。
静岡銘菓・8の字。
静岡のみなさんはよくご存知なのでしょうが、神奈川出身のKoはごく最近まで知りませんでした。聞き取り調査をおこなったところ、
「えっ? 静岡にしかないの?」
「ものすごくおいしい、というものではないけど、なんだかやめられない味」
「自腹で買った覚えがないのに、なぜか家にいつもあるのよね」
「おばあちゃんの家に行くと、必ずくれたなあ」
などの話が聞けました。静岡県民にとっては、改めて「静岡のもの」として意識することのないほど馴染み深いお菓子のようです。
数字の8をかたどった、ラブリーな造形。その形から「めがね」と呼ばれた時もあったとか。一般には「ぼうろ」と称される、素朴なクッキーのような味わいのお菓子です。コーヒーよりも緑茶に合う甘さと舌触りは、さすが静岡銘菓。
販売元は「カクゼン 桑名屋」さん。本店は静岡駅南すぐにありますが、みやげ物店、デパ地下、大型スーパーなどいたるところで手に入ります。
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◆カクゼン 桑名屋 本店 静岡県静岡市駿河区森下町1-39 平日9:00~18:30 土曜・祝日9:00~17:00 第三土曜・毎週日曜休み TEL 054(285)7668 |
昔はこちらの店に「9すけ」という、「8の字のわれせんお得パック」があったそうです。8の字の一部が欠けて「9」に見えるから「9すけ」。なぜ「すけ」なのかはわかりませんが。お店の方によれば、「今はもう失敗しないので、『9すけ』はありません」とのこと。すばらしきかな、技術の進歩。でもちょっとさびしい。
さて、静岡出身でないKoは、「8の字」を食べて思いました。「たしかにうまい。しかしどこか物足りないような気もする。何か一味。……そうだ! チョコレートでコーティングしてみたらどうだろう!」
こうして今回の企画が決まりました。8の字のチョコレートがけ「レトル・デ・ユイト・オ・ショコラ」作りのスタートです。フランス語は適当なので、ツッコミは無用に願います。
まずは上記の「カクゼン 桑名屋本店」で「8の字」を購入。形から入ります。
次はチョコレート選び。「8の字」自体に甘みがあるので、チョコレートはビターなほうが合いそうです。今回はフランスのダークチョコレート「プーラン1848 ノア」を使ってみましょう。
76%カカオ。甘みが少ない大人のショコラをゲットし、いよいよクッキングタイムです。
【材料】 8の字:18枚(ミニ袋3個分) チョコレート(ビター):50g 牛乳もしくは生クリーム:適宜 |
【道具】 湯せん用ボウル バット 絞り袋 口金(細) |
まず、チョコを細かく砕き、
湯せんで溶かして、ペースト状にします。チョコだけだと硬いので、牛乳もしくは生クリームを適宜入れることで滑らかにします。出来たチョコペーストを絞り袋に入れ、細口金からゆっくり出しながら、バットに並べた8の字にデコレーションしていきましょう。
ちなみにこの作業、会社の給湯室で敢行しております。通りがかる人の不審そうな視線が痛いです。「なにしてるの?」と聞いてくれる人はまだいい。遠巻きにして、近寄ってきてくれない人が一番怖いです。完全に変人だと思われています。
しかし、そんなことにはめげていてはいけません。がんばれ俺。今は手元の口金に意識を集中しろ。このブログを読めば、彼らだってかならずや理解してくれるはずだ。
デコレーションが完了したら、冷凍庫に入れて冷やし固めます。1時間も入れておけばよいでしょう。チョコレートが固まったら出来上がりです。
たっぷりチョコバージョン、サンドバージョン、8の字なぞりバージョンなどいくつか作ってみました。さあ、8の字の新しい世界の幕開けです。
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レトル・デ・ユイト・オ・ショコラ |
テイスティングタイムです。さくっ。おおおおー。美味。思った以上においしいです。チョコのビターな味わいと、8の字のやさしい味わいのハーモニー。キンキンに冷やして、チョコに硬い歯ざわりがある状態で食べるのがオススメです。
女性陣を中心に試食をしてもらいました。すると……「へえ、おいしいね」「いける」「苦めのチョコがいいんじゃない」と好感触。やった!
「でもこれ……」
ん?
「8の字じゃないね」
「あー、ちがうね」
「もう面影がないっていうか」
「そうそう、素朴さのかけらもなくなってるねー」
ガーン!
「静岡人はこういうことしないね」
ガ・ガーーーーーーーーン!
_| ̄|○
私は考え違いをしていました。「8の字」の最大の魅力は、その素朴さでした。私はヒギンズ教授気取りで、無理な都会風の化粧を彼女に施し、その魅力を失わせてしまっていたのでした。
静岡県民は、素朴な美しさを愛する。カクゼン桑名屋様、勝手なことをして申し訳ありませんでした。ここに謹んでお詫び申し上げます。そして、これからも素朴な8の字を作り続けてください。
それでも作ってみたい、という方へのアドバイス。チョコは少な目のほうがおいしいです。「ちょっぴりのチョコを2枚でサンド」くらいがちょうどいいかもしれませんね。
<by Ko>
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チョコ8の字ってこーなっているんだ。
私が子供のころは、チョコバットが8の字に作られているのをそー呼んでたのにな^^。
投稿: かずら | 2005年8月18日 (木) 15時18分
そーいえば、試食した後輩が言ってました。「食べててチョコバットを思い出しました」と。地元ネタとして、そのうち「チョコバット」も扱いたいです。
投稿: Ko | 2005年8月19日 (金) 15時40分
またまた仲田です。
これ、いつもおばあちゃんの家に行くとありました。(笑
両親は食べないのですが、祖父母はよく食べていました。
子供心になんで穴が開いてないのに8の字って言うんだろう・・・
なんてオマセなことを考えていました(笑
チョコバットも懐かしいですね。
貧乏な私の家では小遣いが少なかったので、
私にとってはごちそうでした。(苦笑
投稿: 仲田敦広 | 2005年8月21日 (日) 05時35分
やっぱり、8の字を見るとみんなおばあちゃんを思い出すんですねえ。
実はチョコバットはまだ私は実物をみたことがないので、今度駄菓子屋にでも出向いてみようと思います。
投稿: Ko | 2005年8月23日 (火) 09時48分