藤枝にある神の犬「クロ」を祭る黒犬神社
以前、「しっぺい太郎」という伝説の犬を祭る霊犬神社(磐田市)を紹介しましたが、藤枝市にも犬を祭る神社があるようです。
藤枝市藤枝にある鬼岩寺内に犬を祭る神社「黒犬神社」はあります。
ちなみに鬼岩寺は平安時代に創設された由緒あるお寺でして、境内には藤枝の民話に登場する「鬼かき石」や、水子供養のお堂などがあります。
さて肝心の犬の神社ですが、境内に入ってすぐのトコロにありました。
赤い鳥居が鮮やか。
江戸時代に建てられた黒犬神社には、以下の伝承があります。
今から約230年ほど前、ここ鬼岩寺には一匹のとてもたくましい黒犬「クロ」がいました。
そのたくましさは人々の噂するほどで、ある日、当時藤枝一帯を管轄してた田中城の殿様の耳に伝わります。
実は殿様も「シロ」と呼ばれる可愛がっている犬がおり、どちらの犬が強いのか気になった殿様は、シロとクロを戦わせることを思いつきます。
そしていざ勝負の時。
長引くかと思われた戦いは、意外にもあっさりつき、シロの隙を突いたクロがあっという間に勝利します。
大きな歓声が沸く中、1人不機嫌な人がいました。
そう、この舞台の立案者、田中城の殿様です。
殿様は、愛犬が負けたことの悔しさもあり、クロを打ち首にするように命令。
幾人もの侍に追い詰められたクロは懸命に逃げますが、鬼岩寺の付近で追い詰められてしまいます。
絶体絶命!追い詰められたクロは、後ろの井戸に逃げ込んだところ、井戸の中から無数の黒い煙が立ち上り、それが何百何千もの黒犬になって一斉に吠え立てたから侍たちはビックリ!
その様子を聞いた殿様は、自分の身勝手さを恥じ、深くクロに詫びるため、黒犬神社を建て、天に昇ったクロを慰めたそうな。とっぴんぱらりのぷう。
看板に伝承が書かれていました。
黒犬神社は安産や子宝、勝負事の御利益があるとされ、今でも多くの人が参拝に訪れているようです。
そんな黒犬神社の内部はこんな感じ。
人形がたくさんありました。
犬の神社だけあって、いろんな犬グッズがいっぱい。
中央にある注連縄がつけられた犬は御神体でしょうか。
ん、左にも犬がいますね。
寄贈品でしょうか。
参拝者からの贈りもののようで、手作り感がハンパないです。
脱力系ですね。
■鬼岩寺
藤枝市藤枝3-16-14
054-641-2932
(by 静岡星人)情報提供元:a・un
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