警察犬を育てる様子を見に行こう!
時々テレビで見かける警察犬。
警察官の先頭に立ち、臭いで人や物を探し出す姿がカッコいいですよね~。
警察犬には、警察署が所有する直轄犬と、
民間の訓練所に所属して出動要請があった時に活動する嘱託犬がいます。
ちなみに警察犬と言えばシェパードを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょーか。
シェパードの嗅覚細胞が20000万個あるといわれており、
人間の500万個に比べて約40倍。
敏感度は人間の100万倍なのだそうです。
すごーい!
鋭い嗅覚を持つワンちゃんたちですが、
この能力をさらに高度にして、事件捜査や解決に貢献しているってすごい!
それにしても一体どうやって訓練されているんでしょう?
ということで今まで数々の名警察犬を育てている
浜松市三方原訓練所におじゃましました。
こちらには厳しい厳し~い審査に合格した2頭の警察犬がいるそう。
どれどれ・・・。
あー、いたいた!
ちょうど訓練中だった
ジャーマン・シェパードのジール・オブ・メオトソウ(♂3歳)くん!
大きな身体(33~35kg)に賢そうな顔ですねー。
訓練中のもう一匹
警察犬のイレーネ・オブ・グリーン・ヒロシマ(♀6歳)ちゃんです。
訓練士の内山さん親子との一枚。
メスの方が少々小さめで25~6kgだそうです。
警察犬には指定犬種があって、
静岡県ではシェパードに加えてドーベルマン、エアデールテリア、コリー、ボクサー、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバーの7種類の犬が診査を受けることができます。
他県では、ミニチュア・シュナウザー、ロングコートチワワ、柴犬などの
小さな警察犬も誕生しているようですね。
今回お話をお伺いしたのは、
30年のキャリアを持ち、犬が大好きな訓練士の内山さん親子。
―――訓練はいつ頃はじめるんですか?
本格的な訓練を始めるのは、6カ月目からですね。
それまでに、犬との信頼関係を築きながら、特性を見極めます。
基本的にはよく吠えて、よく噛める犬がいいですね。
例えば、犯人の追跡をした場合、
まず大声で吠えて犯人を威嚇しながらここにいるぞ!と知らせることが大切だし、
命令があればかみつかなきゃいけないわけですから。
―――訓練ではどういうところを見ますか?
犬を楽しく遊ばせながらも、投げたボールを拾いに行く集中力や、
遊具を取り合う物品欲などを観察します。
そして個々の犬に合わせた一番有効な方法を見つけ、訓練していきます。
ちなみにご褒美に反応する食欲も重要なポイントだとか。
ということで「実際にジールと遊具のとりっこをして見せてくれました。
おおぉぉおお・・・。
さっきまで、それはおとなしくチョコンと座っていたジールが、
訓練が始まったとたんに一度噛んだ遊具を絶対に離さない!!
毛を逆立てて唸りながら・・・後ずさりしながら・・・すごい迫力です!
―――警察犬になるための試験内容は?
警察犬の診査は、
大きく分けると服従・選別(臭気)・警戒(パトロール)・捜索(追求))の4項目です。
項目ごとに、クリアしなければいけない事柄が山のようにあります。
基本訓練だけでも最低1年~1年半かかります。
まず協会の診査に合格しなければ、警察犬の診査を受けることもできません。
おまけに、登録されても期限は1年間。
来年はまた診査を受けるところからはじめなければなりません。
毎日地道に訓練を繰り返す、訓練士さんも犬たちも偉いですね。
訓練所では、一般の家で飼われている犬の訓練も受け付けています。
今回細江警察署で行われたイベントでは、
訓練を受けたペットのハイジ(ラブラドール)と、ランディ(ゴールデン)が登場!
お客さんの前で、見事な臭気選別をして見せてくれました。
ちなみに臭気選別はこんな感じ。
(1)お客さんの手の臭いを布に付ける
↓
(2)布の臭いをよくかぐ
↓
(3)5カ所にある布の中から同じ臭いの布を持ち帰る
ランディは見事正解の布を持ってきました。
さっすがー!
我が家のペットに、とりあえずしつけを・・・お?才能がありそうじゃない!?
と思ったら、預けてみてはいかがでしょうか?
■浜松三方原警察犬訓練所
浜松市北区都田町5869-2
053-428-3843
(by 浜松こども情報)
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