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2013年4月11日 (木)

結婚式等に甲冑をレンタル!?現代の「武器防具屋」さん

お前もデカなら足で稼げ

NHK大河ドラマで「功名が辻」が記憶に新しい掛川城。
山之内一豊が土佐へ移るまでの10年間在城したこの城は、
日本で最初の本格木造復元です。

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写真右側の太鼓櫓は、当時のまま現存する市の指定文化財。
かつて太鼓で時刻を知らせていた櫓なんですって。
へぇー。

 

そんな掛川城を背にして南へ。
逆川に架かる緑橋を渡り切ると、右手に瓦屋根の風情ある建物が。
ん?甲冑?戦国グッズの旗が揺らめいている。
ふらっと立ち寄ってみましょうか。

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「こんにちは」と、爽やかな笑顔で出迎えてくれる店主の重田さん。

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こちらは現代の武器防具屋とも言える遠州掛川鎧屋さん。
3年前にオープンしたお店で、
甲冑、時代衣装小道具やグッズ等の販売、レンタルをしています。

畳張りの店内に靴を脱いで入ります。
店内奥には刀や甲冑がずらり。

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「掛川城御殿内で開催中の「戦国武将甲冑展」に貸し出し中で、今日は少ないんですよ。普段は2列で展示しているんですけどね」

え? そうなんですか!?
これだけでも圧巻ですねー。
って、えっと、、、甲冑を展示してどうするんでしょうか。
販売しているんですか?

「着るんです」と重田さん。
きっぱり。
誰が着るんだろう?という疑問を残しつつ、まずは鎧兜のお勉強をしてみましょう。

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こちらは江戸時代の錦絵「端午之図」。
赤い毛氈の上に甲冑が祀られています。
端午の節句は、武家の象徴でもある鎧や刀・幟などを飾り、
男子の成長を祝い健康を祈る行事ですよね。
鎧は「全身を守るお守りとして」という意味のほか、
御家を守っていく男として「男子たるもの欠けたるものがあってはならない」
という願いも込めて、主にお嫁さんの実家から贈られるものらしいです。

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よく見ると、鎧の種類もさまざま。
こちらの甲冑には鹿の角がついていますね。

「これは真田信繁(幸村)公を模した甲冑です。
古来より鹿は神様の使いといわれ、
自らが神の使いとなり民を守るという意味がありました。
一方、自身を大きく見せる為のものでもありました。
戦国時代の人は背丈が低く、平均155cm前後でしたから」

ちなみに兜の前に付いているものは六文銭前立。
三途の川の渡り賃金やあの世での生活費といわれ、
「死を覚悟している」という意味なんだとか。

また、赤は戦場で大変目立つ色で、目立つという事は標的になってしまいますが、
あえてその目立つ赤い甲冑を身に纏い、
「逃げも隠れもしない真っ向勝負かける男の色」として、決死の覚悟も表しています。

甲冑には、それぞれの武将の思いや願いを形にしたものなんですね。

 

そんな甲冑をまじまじと見ていると・・・

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手になんか書いてありますね。

「これは、花菖蒲を模しているんです」

花菖蒲?どうして?

「菖蒲=勝負。洒落が効いているでしょ。
どの戦国武将の甲冑にも、必ずこの模様が描かれています」

本当だ!
甲冑のどの部位にも深い意味があるのですね。
カッコイイです!

 

兜を見れば、武将の思いが一目瞭然。

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伊達政宗の大弦月の前立は、
月は満月から三日月になり、また満月に戻り、無くなる事が無いということから
「不死と再生」の意味だそうです。

奥の黒い兜は、桃形(ももなり)という形。
当時、桃は神様の果実と言われ、厄除けを意味していたそうです。

どの兜にも髭が蓄えられているのは威嚇のため。
怖い顔で邪気を祓うとも言われているとか。
だから皆さん「クワッ」とした表情をしているんですねぇ。

そういえば先ほどこの甲冑を「着る」とおっしゃっていましたが。

「はい、特に直江兼次の「愛」の前立ては、結婚式にピッタリ。
ケーキ入刀も刀で行ったりできます。
一方、赤の甲冑は、ちゃんちゃんこの代わりに還暦のお祝いとして記念撮影される方がs多いです。
また、お子さんには端午の節句。
そのほか成人式の前撮りとしても活用される方もいらっしゃいます」

掛川城が目の前に位置するお店ですから、
ロケーション撮影にも対応してくれるそうです。
甲冑を着るなんて、現代においては本来一生涯無いこと。
とても良い経験になること間違いなしですね!

素朴な疑問ですが、重くないんですか?

「重いですよ。総重量は10~20㎏あります。
ですが、日本古来の技術というものは、本当に素晴らしいです。
全身に重量が分散され、お腹に重心がくるように設計されています。
人間工学に基づき、実用性抜群なんです」

ちなみにレンタルは着付けから始まり、
無事に甲冑を脱ぐところまで重田さんが立ち会ってくれるので安心です。
甲冑レンタルは大人気で、全国からオーダーが来るんですって。

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甲冑のことをいろいろ知ると、思わず着たくなってきましたが、
お手軽に身に付ける方法はあるんでしょうか。

「兜だけなら店内で、一回お一人様につき100円でかぶることができます」

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お店の商品を1つでもお買い上げの方は無料だそうです。
これはいいですね!
兜だけでも、お客さん達は大盛り上がり!
写真を撮り合ったりして、
店内では笑顔と賑やかな会話が繰り広げられるそうな。

 

そんな店内には、刀や甲冑以外にも戦国グッズがずらり。
戦国武将をテーマにしたゲームのヒットなどにより、
いわゆる「歴女」と呼ばれる女性のお客さんも多く、
歴史上の人物の末裔もひっそり訪れるとか。

観光客には、こちらの「ペーパークラフト・掛川城」(1680円)が人気。

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実に精巧に作られていて、窓や天井まで見事なまでに再現されています。

こちらも人気の「ことだまシリーズ」(500円)のステッカー。

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高杉晋作の名言「おもしろきことなき世をおもしろく」という言葉が入っています。
幕末、長州藩でクーデターを起こした革命家の言葉を
歴史を通じてひも解いてみたくなりますね。

 

ところで、店主の重田さんは甲冑を着るんですか?

「着ますよ。仲間と甲冑を着て来訪者をふるまう
「掛川おもてなし隊」というボランティア活動をしています」

こちらが掛川おもてなし隊の皆さん。

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ポーズが決まっていますね!
この仲間が集まると、歴史上トークで大盛り上がりなのだとか。
それもこっそり、覗いてみたくなりますね。

鎧を作る職人は、年々減っているそうで、
端午の節句や新築祝い、割烹料理屋の装飾などで購入される方には、
できるだけ利益を抑えて手頃な値段設定をし、
職人が絶えないようにしていきたいと考えているそうです。
職人が丁寧に作った甲冑を施主さんにお届けする時、
娘を嫁がせるような気分なのだとか。

気になった人は、是非遠州掛川鎧屋へ!
甲冑の事、何もわからなくても色々教えてくれますよー。

そして「掛川おもてなし隊」に参加してみたい方、
掛川を問わず全国どちらの方も一員になれるそうです。
詳細は、お店に問い合わせてみて。

遠州掛川鎧屋
掛川市城下3-2
090-2626-3112
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】毎週水曜日

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(by tadauchi)

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