『静岡県の民話』
■『静岡県の民話』 偕成社 民話・伝承
辞書によると<民話>とは、「民衆の生活の中から生まれ、民衆の口から口へと伝えられてきた昔話・伝説」とあります。現在、わが県では「むかし、むかしあるところに…」で始まるいわゆる昔話を、実際に耳にすることは、ほとんどなくなりました。
この本の解説では、静岡に昔話がとだえてしまった理由として「東海道を行き交う旅人によって次々と新しい文化がもたらされたこと、そして温暖な気候の静岡では、冬、囲炉裏ばたで昔話を語るような機会が少なかったため」の2つを挙げています。しかし、昔話はとだえても、昔話がその土地のなにかと結びついて伝わっている<伝説>は、今も数多く残っています。
有名な清水の「羽衣」からはじまるこの本。馬と人が会話をしたり、天狗や目ひとつ小僧など、架空の生き物が登場したり。どこか怪しく不思議な伝説が、簡潔にテンポよく続きます。各地の話がまんべんなく盛り込まれ、語り口はもちろん静岡弁。はかなく哀れで美しい。
そう、民話は生きているのです。
【関連リンク】
⇒ 『静岡県の民話』
⇒ 『ふしぎむすめ物語』 しずおか民話絵本
⇒ 『まんが静岡むかしばなし』シリーズ
⇒ 静岡県庁・キッズランドしずおかけんみっけ!「タイムトラベル」
⇒ お茶街道「昔ばなし」
⇒ 佐久間町Website 「民話MAP」
⇒ 三島市郷土資料館「三島の民話」
⇒ 中川根町ホームページ「語り部たちの夜」
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