『アタックNo.1』&『新アタックNo.1』
■ 『アタックNo.1』 浦野千賀子 ホーム社/集英社 コミックス文庫
■『新アタックNo.1』 小沢花音/浦野千賀子 集英社 コミックス
上戸彩さん主演のTVドラマが作られた、元祖スポ根少女漫画『アタックNo.1』。
この物語の舞台が静岡県であることは、意外と知られていません。主人公鮎原こずえが住むのは「富士見市富士見が浜」。どこにある街か、始めはあいまいなのですが、背景に富士山があったり、
(文庫版第1巻P.190)
「製紙産業で発展した」という説明が出てくることで、
(文庫版第1巻P.194)
富士市がモデルであることがわかります。海沿いの街・富士見が浜は、田子浦あたりのイメージのようです。風景は三保の松原あたりが近いようですが。
はっきり舞台が静岡だと明言されるのは、物語も中盤になってから。
(文庫版第4巻P.262)
大阪の強豪チームが、こずえたちの学校「富士見高校」を訪ねてきた時のシーンです。ちなみに作者である浦野千賀子さんは、この寺堂院高校のある大阪の出身だそうです。
1968年連載開始のこの作品を今読むと、さすがに時代を感じます。特訓の代名詞「うさぎとび」が出てきたり、「練習中に水を飲むな」というセリフがあったり。「うーん?」と思うような場面もありますが、高度成長期の空気を運んでくる、この漫画の「熱さ」には圧倒されます。
「木の葉おとし」「機関銃攻撃」「竜巻おとし」などの必殺技名にも、燃えますね!
現在は、この作品のリメイク版『新アタックNo.1』が連載中。
ミニスカートの制服に紺のハイソックスをはく現代のこずえは、
(コミックス第1巻P.8)
「楽しんでやんなきゃ意味ないよ!」と宣言する天真爛漫な少女。ぜひ読み比べてみてください。
【関連リンク】
⇒ 『アタックNo.1』文庫版 浦野千賀子 ホーム社/集英社
⇒ 現代版リメイク『新アタックNo.1』 小沢花音/浦野千賀子 集英社
![]() |
インターネット上で買い物ができる総合書籍販売店。なんと約60万点のアイテムが調達可能!あなたのお探しの本をここで見つけてみませんか? |
コメント