ゴミラくんとカン子ちゃん
※静岡県内の気になるものレポートです
こんにちは、Koです。
前回は「静岡市街に住まう恐竜」のレポートでしたが、今回は「怪獣」です。恐竜のいる場所のすぐ近くに、「怪獣」がいます。
どーん!
向かって左、緑色のがゴミラくん。右側のピンク色のがカン子ちゃんです。察しのいい方ならお分かりでしょうが、それぞれ「ゴミ箱」と「空き缶入れ」です。彼らの生息地は静岡市街の常盤公園。
放心状態のグリーンオバQ、といった風情です。
「ごみくずゴミラくん」とつなげて書くのはどうなんだ、いじめ文句みたいじゃないか、という指摘はさておき、下っ腹の記述を見ると、彼らが「静岡日本平ロータリークラブ」からの寄贈物であることがわかります。
名前の元ネタはもちろん、沼津で撮影が行われたこともある「ゴジラ」でしょう。そういえば、アンパンマンにもゴミをたべる「ゴミラ」というけなげな怪獣が出てきましたね。また、静岡製機の生ゴミ処理機も同じ「ゴミラ」くんです。
彼のチャームポイントはうつろな目とパカッと空いた口。そしてナナメにかぶった小粋な山高帽。
帽子です。パトランプでもないし、自爆スイッチでもありません。
ゴミラくんとカン子ちゃんの関係は不明です。兄妹なのか、恋人なのか、友達以上恋人未満の甘酸っぱい関係なのか、ちょっと不良っぽい純な少年と真面目な優等生の幼馴染コンビなのか。
あきかんカン子ちゃんです。ゴミラくんに比べ、名前の付け方にやっつけ仕事的な印象が漂います。「カンカン入れるメスの怪獣……カン子でええら? 色はピンクで。」製作当時のそんな会話が聞こえてくるようです。
ちなみに口元を覆っているのは、カラスよけのためのネットです。しかしカン子ちゃんがつけていると、養蜂家の奥さんか、あるいは中東の貞淑な女性を思わせます。
カン子ちゃんのチャームポイントは、ゴミラくんとは逆側についている、水玉のおリボンです。
ハ虫類の鱗あたまにどうやってつけているんだ、両面テープか、というツッコミは乙女心を傷つけるかもしれないので、やめておきましょう。
さて、「なーんだ、けっきょくただのゴミ箱か」と思ったそこのあなた。彼らをただのゴミ箱だと思ったら大間違いです。なんと彼らはしゃべるのです。
口の部分にセンサーが内蔵されていて、ゴミを入れると「がおー! ぼくゴミラ! ゴミをくれてありがとう! おいしいよ!(詳細不明なので適当)」というようなセリフを発する、21世紀型のニュータイプ・ダスト・ボックスだったのです。
……しかしそれも過去の話。現在はその「しゃべる」という機能は封印されています。今、彼らの口にゴミをいれてあげても、何も言ってはくれません。
すいません、やっぱりただのゴミ箱でした。
なぜ彼らが黙して語らぬようになったかは不明です。壊れたのか、電気代節約のためか、子供が泣いたからか、近所からうるさいという苦情が来たのか、はたまた「夜の公園から声が聞こえる」という怪談が広まったからなのか。
気になるのは、彼らがこの常盤公園にのみ、たった2人で生息するアダムとイブなのか、ということ。静岡日本平ロータリークラブ20周年記念の寄贈物なのですから、他のところにあってもいい気がします。「どっかで似たようなのを見た気がする」という話も聞きます。
▲後ろから見るとガチャピンっぽい
あなたの街で「ゴミラくんとカン子ちゃんの仲間」を見つけたら、ぜひご一報下さい。
<by Ko>
ゴミラ君とカン子ちゃんの声といえば、先日昼過ぎ頃に、常盤公園のそばを通りかかったとき、急に頭上から何者かの声がするような気がしたので、上を向いていると、やっぱり泣き声が聞こえてくるのでした。犯人は木の上の鳥とも思える鳴き声だったのですが、それがカッコウでもなくはとでもなく初めて聞くような鳴き声に周りにいた会社員のお兄さんたちも「なんだ?」といった感じで、首が上向き加減の様子でした。
投稿: きた時よりも美しく | 2005年8月 7日 (日) 08時28分
常盤公園に謎の声?
……それはおそらく、ゴミラ君とカン子ちゃんの声です。しゃべることを許されなくなった彼らの声が、常盤公園に住む鳩に取り付き、鳩の口から言わせます。「おいしいよ!」
しかし鳩ののどではうまく発音できず、ただただ怪しい声があたりに響くだけなのでありました。
投稿: Ko | 2005年8月 8日 (月) 14時04分
このあいだ常盤公園に行った時は元気に二人とも話してくれましたよ!!(祝)
投稿: トム | 2008年4月 9日 (水) 02時27分