静岡生まれの偉大なるものの銅像
こんにちは、Koです。みなさんは駿府城のお堀沿いに、静岡生まれのある偉大なものの像が建てられているのをご存知でしょうか。さる筋からその情報を仕入れた私は、さっそくに訪ね、デジカメにその雄姿をおさめてきました。こちらです。
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わさび漬の像 |
お堀をバックに首をもたげたようなその姿。すごいです。
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台座にはこの像の由来が刻まれています。
写真では読み取れませんので、失礼してここに原文のまま転載してみます。
わさびは三百七十年前わが国で始めて安倍川上流有東木で栽培された
わさび漬は今から二百余年前駿府のわさび商人によって始めて考案され幾多の人に受け継がれて改良進歩した
特に明治以後交通機関の発達により長足の発展を遂げたのである
ここに明治百年を期し先覚者の偉業を偲び感謝の誠を捧げてこの碑を建つ
昭和四十三年五月廿三日
静岡県山葵漬工業協同組合
二回出てくる「始めて」は、「初めて」の方が正しそうな気がしますが、それはこの際どうでもいいことです。
わさびの発祥も、わさび漬の発展も完全にここ静岡が舞台だったのですね。わさび園に私も一度行ったことがありますが、それはもう水清く涼しく爽やかで、「清涼」そのものの土地でした。意外なほどさっぱりしていておいしかった「わさびソフトクリーム」と、わさび園の水で淹れてもらった「冷抹茶」が忘れられません。
昭和四十三年、ということは、1968年。2005年の現在から見て37年前ですから、けっこう古い像です。
しかしなんとも……
この造形はどうなんだ、と思ってしまうのは私だけでしょうか。思わず「あれ? 『風の谷のナウシカ』に出てらっしゃいましたよね?』と声をかけたくなります。にゅっと持ち上げた頭から、今にも糸を吐いてマユを作り出しそうです。表面のでこぼこが昆虫の幼生期的雰囲気を盛り上げます。
あ。そうだ。ひょっとするとこの石の陰鬱な色がいけないのかもしれません。わさび本来の明るい色にしてあげれば、彼も本来の姿を取り戻してくれるかもしれません。ちょっと写真を加工してみましょう。わさび、わさび。わさびはやはり緑ですね。
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静岡県山葵漬工業協同組合の皆様、申し訳ありません。しくじりました。昆虫の幼生期どころか、地球外のものになってしまいました。なにやらバリアめいた蛍光色を発しています。こんな色をしたものが道端にいたら、音もなく襲われそうで、怖くて夜は歩けません。やはりもとの色のままでよいのです。
場所はだいたい静岡県庁の裏。「家康の散歩道」と名づけられたお堀沿いの道に鎮座していらっしゃいます。興味のある方は、お参りしてみてくださいね。
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