※静岡県内の気になるものレポートです

Ｋｏです。私は静岡県の出身ではなく、もとは神奈川県の出です。そんなＫｏが今の静岡の会社にやってきたとき、まず驚愕したことがあります。

なんでこの地には、こんなにも望月さんが多いんだ。

周囲の部長がみんな「望月部長」だったり、ある部の３人の課長が全員「望月課長」だったりして、しばらく電話の取次ぎに悩まされたものでした。時には「静岡に根付いてないで、世界にはばたけよ望月一族！」などとわけのわからない怒りを感じたことさえあります。望月一族のみなさん、すいません。

さて、そんなことを感じた後、周囲を注意深く見回してみると、静岡には特徴的に多い名字がいくつか存在することに気づきます。

まずは「鈴木」。日本全国に多い名字ですが、静岡には西部を中心に特に多いですね。「鈴木さん」という名字だけの呼び方は、あまり意味がないくらいの人数です。

次に「渡辺」。こちらも全国的に多いですが、静岡県東部には特に多いようです。

「村松」「佐野」「大石」などは他県ではそれほど見かけませんが、静岡ではしばしば出会います。「杉山」「杉本」「杉田」など、花粉症の時期には嫌われそうな「杉の一族」が多いのも静岡の特徴です。

よし、そのうち[静岡で多い名字ランキング]という企画をやってみよう。静岡市と浜松市と沼津市あたりを電話帳で調べれば、傾向くらいはわかるかなー。

などと思っていたら、先日9月14日(水)、TBS系のテレビ番組で『あなたは第○位？日本全国名字ランキング！！』などというのをやっているではないですか。考えることは誰も一緒だなあ、と観ていたら、さらに驚きの情報が。なんとこの番組に大きく貢献した日本全国の名字データベースは、「静岡大学人文学科　城岡研究室」の成果であり、なおかつそれがインターネット上に公開されているというではないですか！

【注意！】かなり大きなデータベースのため、開くのに時間がかかります。また、パソコンの性能によっては、うまく表示されないことがあるようですのでご注意下さい。
⇒ 日本の姓の全国順位データベース　（静岡大学城岡研究室のページ）

静岡大学でこんな研究が行われていたとは！ さらにうれしいことに、静岡県については別途「静岡県の姓のランキングと分布」というデータベースまで用意されています。静岡県人は名字に多大なる興味をいだいているのでしょうか？ ベスト20を抜粋させていただくと、

それにしても、やはり強かった「望月」！ 全国では２０位にも入っていませんが、静岡では４位です。また１位の「鈴木」は２位の「渡辺」を３倍以上引き離しての、ブッチギリのトップです。

「静岡にしかいない名字」のベスト１は、「橋ケ谷」さんだそうです。「集中度」というデータがありまして、これはたとえば「静岡に住んでいる鈴木家」／「日本に住んでいる鈴木家」を計算し、パーセンテージで表したもの。このパーセンテージが高ければ高いほど、静岡特有の名字であるといえます。そして、全国の「橋ケ谷」家のうち、実に91.7％が静岡在住なのだそうです。

静岡に多そうな名字について、このデータベースを使ってさらに調べてみました。

おー。小長井・小長谷さんは集中度がどちらも高い。「池ヶ谷さん」に静岡ではよく出会いますが、その集中度は77.8％。なるほどです。シリーズ「カツマタ」については、勝又・勝間田さんは順位・集中度ともに高いですが、「勝俣州和」の勝俣さんは、思ったより低いです。

ここでは私が独断と偏見で選んだ名字のみ、ピックアップしています。データベースでは、全ての名字について、日本全国と静岡県内でのランキングや、電話帳登録数が調べられますので、興味のある方はページを訪れてみてください。

＜by Ko＞

【関連リンク】
※以下２つのページは、かなり大きなデータベースのため、開くのに時間がかかります。また、パソコンの性能によっては、うまく表示されないことがあるようですのでご注意下さい。

⇒ 日本の姓の全国順位データベース（静岡大学人文学部　城岡研究室）

⇒ 静岡の姓のランキングと分布（静岡大学人文学部　城岡研究室）

⇒ 【お前もデカなら足で稼げ】目次