【日記】むべ山風をあらしといふらむ
まいど。Koです。この『TNC静岡ジモティーズ』はその名の通り、静岡の地元ネタを扱うブログです。ですからKoは周囲のスタッフ・友人・知り合いなどに「何かブログのネタになりそうな静岡の話題があったら教えて!」と、ことあるごとにお願いして周っています。
そんな中、こんな情報が寄せられていました。
「そうそう、Koさん、僕前から気になってるものがあってですね」
「なになに」
「高速道路走ってると、中央分離帯のところに赤い実がたーくさん成ってるのが見えるんですよ」
「ほえ?」
「あれ、何の実なんですかねえ。食べられるんですかねえ?」
高速道路にすずなりの赤い実。そそられるネタです。いずれ取材してみよう……と思っていたら、テレビに先を越されてしまいました。11/23の祝日、家で『静岡○ごとワイド』を見ていると、その同じ話題が「気になるギモン」として取り上げられているではないですか。
これが中央分離帯をにぎわす噂の実。
『○ごとワイド』によれば、これは「ムベ」というアケビ科の植物なのだそうです。

こちらが熟した赤い実です。秋に枯れてしまうアケビと違い、常緑の葉をつけるつる性植物。この実は食べることができます。たくさんはいった大きなタネの周囲を、ほんのり甘いゼリー状の果肉が覆っています。そんなに「おいしい!」ってほどのものではないようですが、じゅうぶん食べられる味らしいですね。
で、これも番組に寄せられていた情報なのですが、この「むべ」という名前には面白い由来があるそうです。
「むべ」と聞くと、百人一首のある歌を思い出す人も多いでしょう。
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべやまかぜを 嵐といふらむ
六歌仙の一人・文屋康秀の手によるものであり、一音目で下の句が確定する「むすめふさほせ」の札の一つなので、かなり有名な一首ですね。
ここに出てくる「むべ」はこの植物のことではなく、「なるほど」とか「もっともだ」「たしかに」といった意味です。そして、植物の「むべ」はこの「なるほど」という意味の「むべ」に由来するのだそうです。
時は天智天皇の御世。帝が琵琶湖の東にある蒲生野(がもうの)というところを訪れられた折、八人もの男児を持つ元気な老夫婦に出会いました。帝は驚いて「汝ら、如何に斯く長寿ぞ?」とお尋ねになります。要するに、「自分ら、めっさ元気やん? 何しとったらそんなに長生きできるん?」と聞いたわけです。
老夫婦はこの質問に対し、この地では無病長寿の霊果がとれ、これを毎年秋に食べているせいだ、と答えました。
「自分ら、そんなんずるいやん。わしにも食べさせてえな。」と言ったかどうか知りませんが、実を食べてみた帝はおっしゃられます。
「むべなるかな!」
つまり「なるほどー!」です。『あるある大辞典II』で食べ物の効能を説明された後に試食をした志村けんのうなずきみたいなものです。
こうしてこの「蒲生野の霊果」は毎年献上されることとなり、帝の感心の様から「むべ」という名前を持つに至りました。「帝もナットク! 健康と長寿にニューフルーツ・むべ!」って感じです。
中央分離帯の赤い実・「むべ」は、なかなかに由緒正しい果物なのですね。
なお、テレビの中でも繰り返し言われていましたが、高速道路内でのわき見運転は大変危険ですので、走行中に「むべ」を見ようとするのはおやめください。橋の上やサービスエリアから見るにとどめましょう。ましてや、もいでみようとするなど厳禁です。お兄さんと約束!
<by Ko>
|
静岡の地元プロバイダTNCがお届けする、地域密着型ポータル。グルメ・シネマ・イベント・ミュージック・少年スポーツなど様々な「しずおか」が詰まっています。 |
|
静岡県内をぶらぶらするなら、その前にTNCクーポンサイト。たくさんのお店でお得サービスが受けられるクーポンをTNC会員に無料発行しています。 |
<by Ko>






コメント