伊豆稲取温泉 つるし飾りまつり
Koです。先日の予告どおり、伊豆稲取の「雛のつるし飾りまつり」に行ってきました。
【正式名称】稲取温泉 雛のつるし飾りまつり ⇒ 公式ページ
【区分】観光地・祭り
【場所】伊豆稲取温泉一帯
【アクセス】
●JR東海道線/東海道新幹線熱海駅から、JR伊東線直通伊豆急行・伊豆急下田行き乗車・伊豆稲取駅下車
●車の場合は中伊豆バイパス・天城越え、もしくは小田原厚木道路を経由して国道135号線・下田方面へ
【問い合わせ先】稲取温泉旅館協同組合 0557-95-2901
【イベント開催期間】2006年は1/20(金)~3/31(金)
【メイン会場開館時間】9:00~17:00(16:30受付終了)
【コメント】
まずはそもそも「雛のつるし飾り」を知らない方のために、これがつるし飾りだ!という写真を公開しましょう。
▲クリックすると大きな画像になります
雛人形の周辺に下げられているのが「つるし飾り」。ひとつひとつが布でつくられた、かわいいぬいぐるみのような飾りです。
![]() 三番叟 |
![]() 柿 |
![]() ねずみ |
![]() はと |
![]() 猿っ子 |
![]() 亀 |
この他にも、這い子人形・桃・金目鯛・草履・犬張子・とうがらし・うさぎ・鶴など膨大な種類があります。全部で50種類以上あるとか。それぞれにいわれがあり、たとえば「猿っ子」は「厄が去る」、「ねずみ」は「金運・子だくさん」などだそうです。
飾り方は奇数が基本で、1本の紐に下げられているのは、3個・5個・7個・9個・11個など。さらにこれを奇数本、1本・3本・5本・7本という形でセットにし、円状に曲げられた竹ひごから吊るします。11連飾りを5本セットにしたものを、ひな壇の左右に対にして飾る、つまり11×5×2=110個を使うのが一番オーソドックスな形だ、とはお店のおばさんの受け売りです。
こういった飾りのことを「さげ飾り」と総称し、この伊豆稲取地区の「つるし飾り」、九州柳川地区の「さげもん」、山形酒田地区の「かさ福」をもって、日本三大さげ飾りと呼ぶようです。
また、「つるし雛」と呼ぶ人が多いけれど、正確には「つるし飾り」だ、というのが地元の方が口を揃えておっしゃることです。この飾りは雛人形をメインにして、その周囲にさげる副装飾品。お雛さまをつるすわけではないから、「つるし雛」ではないよ、ということでした。なるほど。
さて、この「雛のつるし飾りまつり」は、毎年2月の下旬から3月いっぱい開かれている伊豆稲取地区の一大イベントです。街中のあちこちでこのかわいい飾りを目にすることができますが、主な会場はメイン会場2つとサブ会場3つの合計5つです。
それほど広いエリアに散らばっているわけではないので、伊豆稲取駅を出発点にのんびりと徒歩で周るのが良いでしょう。
▲案内図 クリックすると大きな画像が表示されます
私のオススメルートは、地図中に赤い矢印で書き込んだ反時計回りの巡り方です。
1)二ツ堀みかん園
昔ながらの古民家に飾り付けられた味のある「つるし飾り」を見ることが出来ます。5つの中では最も小さいこの会場を1個目に据えると、後々「盛り上がっていく」感じになります。坂を上った先のやや辺鄙な場所なので、体力があるうちに行ったほうがよい、というのもトップに持ってきた理由です。
雛と飾りを見るのは無料ですが、「こころざし」を入れるようになっていますので、ここはこころよくこころざしましょう。
2)文化公園 雛の館
二大会場の一つです。冒頭に掲載したつるし飾りの写真は、この「雛の館」のものです。ちなみに写真撮影を禁じている展示会場は、私の知る限りではありません。観光客にとってうれしい配慮ですね。入館料は200円です。
ここは「おまつり」としての会場、という位置付けでもあるらしく、ステージが設けられています。私が行った日は、「よさこいダンス」などが披露されていました。また、足湯が設置されているので、ちょっと一休みするのもいいですね。
休憩)お昼にしよう
このあたりで、お昼ご飯を食べておきましょうか。旅行中、色々見て回っているうちに、ついお昼が遅くなってしまった、という経験、みなさんありますよね。つまり「観光地の食堂は遅くなってから混み出す」という法則があります。早めの昼食が旅上手の知恵です。
稲取の食の名物はずばり「キンメダイ」です。それはもう、駅を下りたら立派なキンメダイさんが迎えてくれるほどですし、
つるし飾りのメインキャラクターの1つでもあります。
そんなわけで、やはりキンメダイの煮付けが定番。TNC会員の方なら、TNCクーポンサイト掲載の「和食 あーはらへった」さんへ行くのが一番です。場所は、「文化公園 雛の館」のから次の「岬の館」に向かう途中にあります。クーポンをプリントして持っていけば、お刺身をサービスしてくれますよ。
もうひとつ、稲取のグルメ情報として忘れてならないのが「げんなり寿司」。
これもキンメダイ料理の一つです。キンメダイでつくられた「でんぷ」が、にんじんの入った甘い酢飯の上にまぶされているもの。なぜに「げんなり寿司」なのかというと、昔は1個が果てしなく大きく、1個食べるとげんなりしたからだそうです。今はもう「げんなり」せずに食べられる量で売られていますので、気軽にチャレンジしてみてください。
さあ、お昼を食べて元気が出たところで再出発です。
3)岬の館
その名の通り、岬にある展示場。ここの売りは、三大さげ飾りを一堂に集めてあることです。つまり「つるし飾り」の他に、「かさ福」と「さげもん」が展示してあります。同じように見えても、飾りの内容も、飾り方も、意味合いもけっこう違います。
例えば、「かさ福」は名前の通り傘の下にさげるもの。意味合いも、雛飾りではなく「成人女性の幸せを祈ってお寺に一年中飾っているもの」なのだそうです。
![]() かさ福 |
![]() さげもん |
ちょっと離れたところにある展示会場ですが、ぜひ訪れて、三大さげ飾りを見比べてみてください。入館料は200円だったかな?
この「岬の館」の隣にある喫茶店にも、かなりセンスのいいつるし飾りがありました。「つるし飾り巡り」も、だいたいここで折り返し地点。雛飾りを眺めながらケーキでも食べて、足を休めるのもいいでしょう。
4)なぶらとと
海辺の通りにある会場です。入場料は100円だったと思います。この会場は小さなスペースに所狭しとさげられたたくさんの飾りが魅力。つるし飾りをバックに記念写真を撮っている方も多くいました。
また、近くに無料の足湯がありますから、ラストの会場の前に、歩き疲れた足をいやすのも吉です。広くはないとは言え、ここまで歩いて来ると、なかなかこたえてきます。伊豆には各所にこうした足湯があって旅人のいこいの場になっています。
5)雛の館「むかい庵」
オーラスを飾るのが、二大会場のもう一方である「むかい庵」。いい枝ぶりの松の木とともに海辺にたたずむ、なかなか小粋な建物です。
つるし飾りの展示、という点からすると、ここが一番にぎやかなのではないかと思います。 入館料は200円です。
グランドフィナーレとして、会場を埋め尽くすお節句マスコットたちの群れに思う存分囲まれましょう。もうここまでつるしまくられると、目が回るような華やかさです。
←クリックすると大きな画像が開きます。
なお、これら5会場の他、お店や一般のお宅などでもたくさんのつるし飾りを見ることが出来ます。余裕のある方は周ってみるといいでしょう。とくにホテルや旅館には、趣向をこらした華麗な飾りが多いようです。これらはたいてい無料で見せてくれますから、お得に楽しめます。
さて、実際に行った人間でないとできないアドバイスをひとつ。雨の日に稲取の町を歩いて周るのはやめたほうがよいです。ここは山の上に発電用風車があるほど風の強い町。ですから傘がほとんど役に立たず、少しの雨でもびしょぬれになる可能性大です。雨の日に周るのなら、車を使うか、カッパを着る覚悟が必要です。
また、この雛飾りの時期は河津桜の時期でもあり、河津と伊豆稲取は2駅しか離れていませんから、土日には電車(伊豆急)が非常に混みあいます。熱海からけっこうな距離がある稲取に着くまで、満員電車でたちっぱなしはかなりつらいです。快適な旅をしたいのであれば土日を避けるか、フンパツして「特急踊り子号」の指定席を早めに予約してしまうのがオススメです。
今年の「雛のつるし飾りまつり」は3月31日(金)まで。日に日に暖かくなる春の一日、「伝統のかわいさ」を堪能しに、伊豆半島へおもむいてみるのはいかがでしょうか?
<by Ko>
【関連サイト】
⇒ 稲取温泉 雛のつるし飾りまつり
⇒ 稲取の定食屋さん「和食 あーはらへった」 お刺身サービスのクーポン付
⇒ つるし飾り専門店 「雛びより」
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投稿: イチマサ | 2008年3月 6日 (木) 11時33分