平野 啓子(ナレーター・語り部)
平野 啓子(ひらの・けいこ) ナレーター・語り部 1960年9月8日生
沼津生まれの東京育ち。少女時代には長いお休みのたびに、沼津にある両親の実家で過ごしたそうです。
早稲田大学在学中に第25代「ミス東京」に選ばれ、卒業後は東京都歴史文化財団に勤務します。そのOL時代に「何か自分の趣味を作りたい」と友達に相談したところ、「毎日知らず知らずにやっていることを見つけたら?」というアドバイスを受けました。
そこで気づいたのが「自分はいつも文章を声に出して読んでいる」ということ。こうして彼女は趣味を見つけようとして、「語り」という生きがいと出会うことになったのです。
その後すぐ、キャスター・ナレーターとしての活動を開始。女性としてはやや低音ながら、ゆったりとやさしく、どこか色気のあるその声は評判を呼び、しっとりした美貌とあいまって人気を博します。『おはよう日本』のキャスターや、大河ドラマ『毛利元就』のナレーションなどでの活躍が印象に残っているため、NHKのアナウンサーと思われることが多いですが、いわゆる「局アナ」ではなく、フリーランスの契約アナウンサーでした。
現在はNHK時代のようなキャスターとしての活動よりも、自ら名乗る「語り部」としての活動が中心。音響・美術・照明などに工夫を凝らしたステージの上から語りかける言葉は観客を魅了し、舞台芸術としても高い評価を得ています。ライフワークとも言うべき「平野啓子語りの世界」は、平成9年度文化庁芸術祭大賞を受賞しました。
簡単そうに見えて、実は極めて難しく、奥の深い「語り」という道を選んだ彼女。その道を極めるべく、今もその落ち着いた声で聴衆の心に語りかけています。
<by Ko>
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