たぬきめぐり
Koです。私は街歩きをするとき、必ずといっていいほどカメラを持っていきます。そして「ネタねえが~。生きのいいネタいねが~」とノイローゼ気味にうろつくのですが、そこでよく見かけるものがあります。
たぬきです。
お店の軒先。一軒家の玄関。キレイな庭の一角。
さまざまなシーンに、このいわゆる「信楽たぬき」あるいは「酒屋たぬき」が安置されているのです。そこで今回は、私が県内で出会ったさまざまなたぬきくんをご紹介することにします。
と、その前にたぬきくんたちの「いわれ」を勉強しておきましょう。彼らが縁起かつぎの置物であることはご存知でしょうが、ではどんな縁起があるかは知っていますか? 「なんかめでたいもの」とは思っているけれど、「招き猫」=「お客さんを招く」とか、「福助」=「福を呼ぶ」というようなバシッとした由来を知らない人も多いことでしょう。
たぬきの置物の里・信楽には、このたぬきのパーツごとに「八相縁起」という八つの縁起が伝えられているそうです。
笠:災難を避け、身を守る
目:物事を正しく見る
顔:愛想よく、一生懸命励む
徳利:徳があるように
通(帳面):信用第一
腹:太っ腹で、落ち着きと大胆な決断ができる
金袋:金運に恵まれるように
尾:物事の終わりが大きく、しっかりと身をたてる
ふむふむ。帳面を持っていますし、金運や大胆な決断、愛想ということで、全体として商人に福を呼ぶ縁起物なんですね。
そんな彼らはとっくりを持っていることもあり、よく飲み屋の店先を守っています。こんな風に。
こちらも飲み屋・食事どころの前。
両脇にお供を従えた水戸黄門たぬき。ご老公が強そうなので、里見浩太朗版です。
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以前「集まれ! サッカーなもの」にも登場したサッカーたぬき。静岡ならではです。
庭にたたずむペアたぬき。かなり仲良し。幼馴染かもしれません。
お花畑にたたずむたぬき。なんか、鳥っぽい。
1mほどもある立派なたぬき。血色がよく、「ふくろ」もでっかい。お金持ちっぽいですね。
巨大たぬき。静岡市内の南幹線沿いに立ち、子分を従えて通りににらみをきかせています。
上の親分の別ショット。その体長3mあまり。こんなでかいの、どうやって作るんでしょう。
群れ。
ダンスユニットの最後の決めポーズのようです。Zooとか。エグザイルとか。
大崩海岸近く。
たぬきだって、ちょっと目を離せば木に登ります。でも、なぜ登った。なんのつもりだ。
スーパーモデル系。
背、高っ! というより長っ! 袋も長っ! でも足短っ!
後ろから見上げるミニたぬきが何か言いたげです。
普段、なにげなく素通りしているあなたの街のたぬき。一度じっくりとその姿を鑑賞してみてください。愛着を持てること請け合いです。
<by Ko>
[追記]上の巨大な「たぬき親分」に新たな動きがありました。
⇒ 哀愁のたぬき親分
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「たぬき」は他を抜くという意味合いもあります。
縁起を担いで玄関などに飾ります。
がんばらなくっちゃ!
投稿: 久保田顯弘 | 2006年9月15日 (金) 09時45分