『その夜、ぼくは奇跡を祈った』 田口ランディ
■その夜、ぼくは奇跡を祈った 田口ランディ/網中いづる(絵) 大和出版 現代小説
「十二月二十四日日曜日午後三時、浜松に行ってくださ~い」
クリスマスをテーマにしたこの本の、冒頭を飾るのがこの言葉。収められた三編の短編小説のうち一番長く、メインを占めるお話『クリスマスの仕事』は、浜松セントマリア病院という架空の医療施設を舞台としています。
主人公の「僕」と相棒の室井に、「マリア様」から入ったイブの仕事は、楽器の演奏会。2人はフォルクローレ、つまり伝統的な民俗音楽の演奏を生業として、細々と生活しているのです。
久しぶりの本格的な仕事に「浜松ではうなぎを食べよう!」「浜松って砂丘があるんだな!」とはしゃいで出かけた2人は、会場であるセントマリア病院で息を呑みます。演奏を聞かせるべき聴衆は、単なる入院患者ではなかったのです。
そこで2人が体験する、音楽の喜び。暖かい空気の流れ。一粒の奇跡。
いまここに在るということのすごさ。ふっと魂が浮かび上がり、なにかとともにあるように感じられる時間。独りだという哀しみが、たった一夜であれ溶け去っていく感覚。
きっと、人はみんなひとつにつながっているんだ。
この本は、クリスマスにまつわる「大人の絵本」。暖かい挿絵が多く描かれ、あっという間に読めてしまう文の量です。
クリスマスイブのひと時、ゆっくりとページをめくりながら、あなたも世界の奇跡を祈ってみてください。
プレゼント 当選者発表 トンコ様 (磐田市) あいちゃん1205様 (静岡市葵区) アズ様 (富士市) haru様 (静岡市清水区) まりも様 (賀茂郡南伊豆町) グレース様 (藤枝市) ミッチャン様 (焼津市)
【関連リンク】
⇒ 『その夜、ぼくは奇跡を祈った』 田口ランディ/網中いづる 大和出版 現代小説
⇒ 田口ランディの手による霊峰を舞台にした連作『富士山』
⇒ デビュー作『コンセント』
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投稿: ニンキブログ | 2006年12月19日 (火) 14時55分