【名所】静岡浅間神社
松もとっくに明けたというのに、まったく初詣に行かなかったKoです。これではいかんな、ということで、静岡浅間神社に行ってきました。以前、ちらっと寄ったことはあるのですが、しっかりとお参りに行くのは今回が初めてです。
たいていの人は、静岡駅から県庁と市役所の間の通りを抜け、浅間通り、赤鳥居という経路をたどることになると思います。
浅間通り正面の赤鳥居。ココが正面!という感じがあるので、そのすぐ奥にある社殿が「浅間神社」それ自体だと勘違いしがちですが、
実はここは静岡浅間神社の一つ、「大歳御祖(おおとしみおや)神社」ですので気をつけてください。
静岡のせんげんさまは、「神部(かんべ)神社」「浅間(あさま)神社」、そして「大歳御祖(おおとしみおや)神社」の三社を総称したものなのだそうです。さらにこの他に四つのお社があり、全部で七社もの社殿群があるのです。
・神部(かんべ)神社 主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命
・浅間(あさま)神社 主祭神:木之咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
・大歳御祖(おおとしみおや)神社 主祭神:大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)
・麓山(はやま)神社 主祭神:大山祇命(おおやまづみのみこと)
・少名彦(すくなひこ)神社 主祭神:少名彦命(すくなひこのみこと)
・八千戈(やちほこ)神社 主祭神:八千戈命(やちほこのみこと)
・玉鉾(たまぼこ)神社 祭神:国学の四大人
このうち、神部神社と浅間神社は、二社が同殿となっています。まあ、この二社の本殿が、せんげんさまのメインである、と思って間違いないでしょう。
重要文化財に指定されている神部神社・浅間神社楼門。立派ですねえ。
そしてこちらが大拝殿。華やかです。Koもこちらでおまいりしてきました。
なんだか、縁日の夜店のようなたたずまいのおみくじコーナー。お正月特設ですね。縁起物縁起物~と100円出して引いてみました。
結果は……「中吉」。中途半端だ……。
なんかいろいろ書いてありましたが、総括すると「出しゃばらないのが吉」だそうです。そんなわけで、今年もひっそりとこのブログをやっていきます。
さて、静岡浅間神社に行った方にオススメしたいのが「七社参り ご朱印札」です。
上でも書いたとおりここには七つの神社があるのですが、その七つを巡ってご朱印を集める、というものです。
まーぶっちゃけてしまえば「せんげんさまスタンプラリー!」です。スタンプをする札はそこここにおいてある「参拝の栞」、つまり神社のパンフレットに挟み込まれています。スタンプはそれぞれの拝殿の前に設置されているので気軽に参加できます。
七つ全部を集めた後、社務所に行って札を出せば最後の「静岡浅間神社」というご朱印をもらえます。通常のご朱印は300円と有料なのですが、この「七社参り ご朱印札」は無料。お得でありがたくて、せんげんさまを満喫できるツール。オススメです。
ところで、七社の中で私のお気に入りは、比較的小さな「少名彦神社」。
医薬・技芸・知恵の神である少名彦命(すくなひこのみこと)を祭ってあります。少名彦命というのはちょっと変わった神様で、身の丈一寸ばかりの小さな神様。
実は私、児童文学作家・佐藤さとる氏の書かれた「コロボックル物語シリーズ」の大ファンでして、この少名彦命様はその中でコロボックルたちの神様として出てくるんですね。そんなわけで、なんだか親近感を感じてしまうのです。
少名彦神社にお参りしたら注目すべきは、その欄干に施された彫刻。本殿の外側に、ぐるりと十二支の像が彫られているんですね。
たとえばうさぎ。
2007年の干支、イノシシ。
なかなか楽しいですね。
しかし、ぐるっと見回ってみたKoは「?」となりました。あ……れ? 十二支のはずなのに十個しかない。
何が足りないんだ? と探してみたところ、イノシシの隣がトラであることが判明しました。つまりネズミとウシがいない。屋根の上にいるのか? 柱にいるのか? としばらく探索してみましたがやっぱりいません。
モヤモヤとした気分を抱えたままうろついていると、親切なボランティア・ガイドの方が話しかけてきて下さいました。チャンス! と思って聞いてみると、「よく気がつかれましたねえ!」と喜んでくれました。
ガイドの方の説明によると、もともとこの少名彦神社は薬師様に由来する神社だったため、薬師如来を守る十二神将になぞらえた十二支をお社に配置しているのだそうです。その十二神将の中で、クビラ(子)とバサラ(丑)は特に重要な将であるので、お社の中で少名彦命を守るように両脇を固めている、とのことでした。
つまり、ネズミとウシは、外にはいなくて、中にいたわけです。
通常、このお社は閉じられていて、年に1回、1月8日に行われる例祭にてご開帳となるそうです。そのときならば、ネズミとウシに会えるんですね。
さて、せんげん様の敷地内には他にも見所がいくつもあるので、トントントーンとご紹介していきましょう。
風光明媚な庭園。今の時期はちょっと寒いですが、季節のいい時にくればゆったりくつろげそうです。
浅間神社七不思議のひとつ、叶馬。左甚五郎の作と言われ、もともとは二頭いたものが、火災の折に二頭揃って三保の明神に逃げ、一頭はここに戻り、一頭はそのまま残ったと伝えられているそうです。ってことは三保の明神に同じものがあるってことですかね?
おなじく七不思議のひとつ、水飲み龍。これも左甚五郎の作と伝えられます。上の叶馬が逃げた、安永の火災のとき、この龍は池の水を飲んで御殿にかけたという伝説があるそうです。避難と消火。左甚五郎の彫り物は防災意識が高いようです。
そして神社とは関係ありませんが、こんなものも。
賤機山古墳。
おー。なんかピラミッドみたいでカッコイイ。
かーるい気持ちで初詣に行ったせんげんさまでしたが、思ったよりずっと楽しめました。みなさんもゆったりとおちついた時間を、清涼な神域で過ごしてみませんか?
<by Ko>
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コロボックルシリーズ、私も読んでました!いやぁ、久しぶりに聞きましたねえ。懐かしいな。浅間さんには、まだお参りした事が無いので、もうちょっと暖かくなったら行ってみようかな。
投稿: みりー | 2007年1月17日 (水) 17時49分
コロボックルシリーズは、私も読んでいました。青い鳥文庫で出版されていましたよね、確か。ところで、左甚五郎の作とされる馬、浅間神社に戻ったのは黒い馬で、三保に残ったのは白い馬です。現在でも、清水区の三保にある御穂神社(みほじんじゃ)でその白い馬を見ることが出来ます。御穂神社には、羽衣伝説の天女の羽衣の一部とされる布切れも保管されていますが、こちらは確か非公開でした。
投稿: そのっち | 2007年1月27日 (土) 00時26分
コロボックルシリーズ、私も大好きです。アニメの「冒険コロボックル」も好きでした。浅間神社は行った事ないのでせひ行ってみたいですね。七社参りをしながら、古墳にも足を運んでみたいです。
投稿: ケンチ | 2007年1月30日 (火) 20時10分