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2007年3月17日 (土)

【美術館】静岡県立美術館

ビバ! 遊び場!

Koです。今回は、美術館の多い静岡県内でも屈指の存在である「静岡県立美術館」をレポートすることにします。

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【区分】公共美術館(静岡市) ⇒ 公式ページ

【場所】静岡市駿河区谷田53-2
静岡県立美術館

【アクセス】
●JR東海道線「草薙駅」から徒歩約25分/バスで約6分
●静岡鉄道静岡清水線「県立美術館駅」から徒歩約15分/バスで約3分

【駐車場】有
【問い合せ先】TEL:054-263-5755
【開館時間】
10時~17時30分(展示室入室は17時まで)
ただし、5月~9月の毎週土曜日は20時(入館は19時30分)までの「夜間開館」を実施

【休館日】
月曜日 (月曜が祝日の場合はその翌日)
その他、年末年始、展示準備・館内メンテナンス日など。
【入館料】
展示内容により異なる。
※これらの情報は2007年3月現在のものです。最新の状況は、公式ページをご覧になるか、上記お問合せ先にご確認下さい。

【コメント】
はっきり言いましょう。この美術館はいい美術館です。おそらく日本の公立美術館の中でかなり上質の部類。設備や環境もよく、企画も意欲的です。静岡県民はこの美術館を持ってて幸せです。(やっぱりお金はかかってるらしいですが)

さて、まずこの美術館への行き方ですが、足が弱いとか、天気が悪いなどのマイナス要因がなければ、ぶらぶらと駅から歩くのがオススメです。私は静岡鉄道の「県立美術館前駅」という、そのまんまの名前の駅に降り立ちました。
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ここのホームには、いかにも「県立美術館前駅」らしいものが置いてあります。
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静岡方面には「考える人」、清水方面には「接吻」。それぞれロダンの代表作のミニレプリカが鎮座しているんです。駅からすでに芸術的な気分になって出発です。

ここからは美術館までひたすら坂を上っていかなくてはならないですが、さわやかでアーティスティックな街並みが広がっていますから、あまり苦にはならないと思います。
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途中にある公園も、なんだかゲージツ的。
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ちなみに、以前ご紹介した、キティちゃんの石像が迎えてくれる「キティちゃん寺」が、この坂を上る途中にありますので、興味がある方は寄ってみてくださいね。

美術館の敷地内に入ると、色々な植物と彫刻が林立した、美しいプロムナードが本館に向かって伸びています。
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ここは花の名所でもあり、これからの季節、たくさんの種類の桜が咲き乱れます。中でも以前ここでもご紹介した、大変珍しい黄緑色の桜「御衣黄」は見ものです。去年は見事に見ごろを外してしまったので、今年はきれいな時期に行って見たいなあ……。

また、すぐ脇にはスポーツや、子供とのレクリエーションに最適な広大な芝生の広場が。
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なんだか美術館に入る前におなかいっぱいになってしまいそうな勢いです。

さてさて、やっとたどり着きました。美術館本館です。
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ここは高台にあるので、振りかえれば眼下が一望でき、天気のいい日には富士山がくっきり見えるという絶好の眺望が広がります。この日はあいにくの霞空でしたが。
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さて、いい加減美術館に入りましょう。入ったらお約束のアレを使います。20070313r
100円玉返却式の無料コインロッカー。財布とチケット以外、上着もここに預けてしまうのが吉です。芸術鑑賞は肉体労働ですので、極力身軽になりましょう。

ロダン 創造の秘密さて、静岡県立美術館といえば何が有名でしょうか。一つには伊藤若冲派と伝えられる「桝絵」を所蔵していること。もう一つにはやはりロダン館だと、私は勝手に思っています。

私が行った時に行われていた企画展は、そのロダン。「ロダン 創造の秘密」と題され、フランス・パリの国立ロダン美術館から借り出した傑作を、静岡県立美術館のロダンコレクションとともに楽しむという趣向でした。

この時のテーマは「白と黒のロダン」。

「考える人」の重厚なブロンズ像、つまり「黒」のイメージが強いロダンですが、石膏像や大理石などの作品も多く創っています。つまりそれは「白」のロダン。

重々しく無骨でたくましい「黒のロダン」と、やわらかく繊細で優しい「白のロダン」を並べて鑑賞するという贅沢な企画でありました。

「眠り」や「ラ・パンセ」など、女性の石膏像は特になめらかでやわらかい光を放っており、以前浜松美術館で見たアルフォンス・ミュシャの絵を立体化させたかのようです。ロダンの造形美のまったく違った一面を見られたような気がします。

この展覧会は3月25日(日)まで。あと1週間で終わってしまいますので、興味のある方は急いでください。

ところで、企画展である「ロダン 創造の秘密」はもちろん撮影禁止ですが、常設館である「ロダン館」、つまり県立美術館所蔵のロダン作品は、意外にも撮影OKでした。
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ただし、撮影に際して大きな音がする携帯電話での撮影は禁止されていますので、気をつけてください。デジカメなどもなるべく音が小さいものを持っていきましょう。

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ロダンには珍しいんじゃないか、と私が勝手に思っているテラコッタの女性像。これもなんだかミュシャの絵を思い出します。

そしてロダンといえばやはりこれ。
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考える人。写真では分かりにくいですが、実物は大きいですよー。

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実際に観に行かないとなかなかお目にかかれない、彼のたくましいおしりと背中。後ろから見てもその苦悩が感じ取れるような気がしますね。

ところで、以前「考える人」が動き出すCMで話題となった「ロダン体操」を、このブログで扱ったことがありましたが、ロダン館奥でその実践ビデオが流されていました。
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マスターしたい方はぜひどうぞ。図解チラシもありました。

さて、ロダン館の中央にでんと据えられているのは、「地獄の門」。

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おおー。大・迫・力。ものすごく大きいです。

どれくらい大きいかというと
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こーんなに。

「地獄の門」は、ロダンが注文を受けて製作したものの納期に間に合わず、結局生涯にわたって未完のまま彼の傍らにあったという作品。ダ・ヴィンチにとっての「モナ・リザ」に似た存在ですね。

「地獄の門」はロダンのライフワークであり、集大成であったとも言えるようで、ここから様々な作品が作り出されています。たとえば「考える人」が、この地獄の門の一部だったというのは、以前「トリビアの泉」のネタになっていました。アルバムからのシングルカットのように、大作の1部を一つの作品として独立させたわけです。

「地獄の門」のモチーフは、詩人ダンテが地獄を描いた大作「神曲」。そして「考える人」はもともと「詩人」というタイトルで発表されています。ということは、「考える人」は詩人ダンテ自身で、その考えている内容は地獄のことだ、なんて言われているそうです。

一方で、「考える人」はロダン自身である、という見方もあります。ロダンは当時実質的な妻であった貞淑な女性ローズと、年若く美しい助手カミーユ・クローデルの間で揺れ動いていました。彼の見ていた地獄とは、男女の愛憎の地獄であり、それが作品として表れたのが「考える人」だ、という説です。

どっちも正解なのかもしれませんね。芸術家の作品にモチーフはありますが、同時にそれは自分自身を映したものでもあるはずですから。

ロダンの愛人であったカミーユ・クローデルの写真を、私もTV番組で見ましたが、たしかに美しいひとでした。これはそのカミーユをモデルに作られたという「ラ・フランス」の習作。
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ロダン館に展示されていますので、ぜひご覧下さい。

ちなみに今回の「ロダン 創造の秘密」のチラシに使われている、憂いを帯びた女性の石膏像「ラ・パンセ」もカミーユ・クローデルがモデルと言われています。企画展に間に合った人は見比べてみてください。

ロダン展が終わっても、ロダン館は常設。そしてつづく企画展も意欲的なものばかりですので、草薙付近の散策も兼ねて、みなさん静岡県立美術館に足をお運び下さい。

<by Ko>

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