静岡おでん缶特集(萌え缶編)
Koです。さて、ちょっと前の話になりますが『電車男』がブームになったころ、秋葉原名物として話題になったものがありましたね。おでん缶です。
このおでん缶、自動販売機で売られているというもの珍しさがあり、一気に「名物」として花開きました。一説によれば、秋葉原には飲食店が少なかったため、店先を覗きながら気軽につまめるおでんが、自販機のラインナップに加わったらしいです。
さて、本題に入りましょう。今や、おでんといえば「静岡おでん」です(むやみに断言)。秋葉原名物とされる上記のおでんは、「こてんぐ」というブランドで、名古屋に本社を置く「天狗缶詰株式会社」が製造・販売しています。
しかし、そこは静岡も負けてはいません。静岡おでんにも、缶詰はあります。しかも多種類。そこで今回は「静岡おでん缶特集」と参りましょう。
まず、おでん缶のメッカ・秋葉原で「静岡おでん缶」が売られている、という情報を聞きつけたKoは、行ってまいりましたアキバまで。
久しぶりの秋葉原。何年ぶりだろう。私が知っている頃とはぜんぜんブンカが変わってしまっていてビビります。
マニアックな電気部品が売られていたかつての胡散臭さは影を潜め、なにやら「にゃーん♪」な感じのアニメ絵がビシバシ貼られているという、別の意味の胡散臭さをかもし出しています。
途中ティッシュ配りをしていた美少女は、お約束ともいうべきメイドさん姿。
ワオ。イッツジャパニーズワンダーランド。
思わずデジカメのシャッターを切りそうになりましたが、社会生活を営む大人として、ぎりぎりで踏みとどまりました。
あぶないあぶない。これが世に言う「秋葉酔い」か。
さて、情報を得ていた通り、「ラオックス」の「アソビット・シティー」という、かなり濃ゆいアニメ・ゲーム館へとむかうと……いきなり店頭にありました。静岡おでん缶売り場。
どーん!
ばーん!
どうです、このおでん缶売り場とは思えない、のっぴきならないファンシーさ。
こちらで売られているのは「萌え系静岡おでん缶・おてんちゃん」です。上のお人形、そして缶に描かれているのが「おてんちゃん」。
萌え~。と、とりあえず言ってみます。(使い方合ってるのか?)
黒はんぺんやスジが入った、まごうことなき静岡おでん。清水区にある駒越食品の製品です。販売者がラオックスというあたり、秋葉原テイストまるだしです。
萌え缶を上から。
そして横から。
さっ、はりきってはたらいちゃうぞ♪
きゃん!
あうーん。どうしよう~。
というわけで、ドジっ娘という萌え要素もしっかり装備した4コマイラストがぬかりなく描かれております。
このイラストのおてんちゃんは「初代おてんちゃん」。2代目おてんちゃんはこんな子です。
かなりおねえさんな感じになりました。
側面には萌え絵もかかれておりますが、こんな記述も。
焼津の海洋深層水使用。必要以上に静岡です。
レギュラーなおてんちゃんはこの初代と2代目ですが、私が訪れたときは特別な缶が販売されていました。
デモンベインおでん缶。なんだそれは。
調べてみたところ、デモンベインというゲームがあるのだそうです。ゲームと静岡おでん缶のスペシャルコラボレーション。一昔前なら、出会うこともなかったはずの両者が、不思議なえにしで結ばれました。
「7種類の具たくさん! アル味風」と書いてあるのは、「アル・アジフ」というゲーム中のキャラクターのダジャレ。
側面には
「※この商品にダンセイニは入っておりません」の記述。「ダンセイニ」というのはこの絵で鍋の中に入ってるモンスターのようなヤツのことらしいです。
これでもかとばかりに、萌えイラスト満載です。
これら「おてんちゃん」シリーズの萌え系静岡おでん缶は、秋葉原限定の、いわば秋葉原名物かつ秋葉原土産。しかし、実はこれと実質的には同じものが静岡で手に入ります。
見たことありませんか? 新幹線駅の売店や、東名高速のサービスエリアで売っている駒越食品の静岡おでん缶です。こちらにはフォークとダシ粉ふりかけもついています。
秋葉原萌えおでん缶は、このOEM。中身は同じで、パッケージの絵と販売者が違う商品ってことです。
その中身を見てみることにしましょう。
この様子を見て「汁がほとんどないじゃん! 静岡おでんの命は、あの黒い汁なのに!」と不満を漏らす人もいるのですが、まあ待ってください。これには深い理由があるのです。
もともとこの静岡おでん缶は、駅のホームやSAで売られていることからも分かるとおり、電車や車の中で食べることを主眼において開発されました。電車や車。そんな中で汁たっぷりの缶を開けたりしたらどうなるでしょう。
ぱかっ。ビシャッ。ビシャビシャ。
マイカーの中ならまだしも、新幹線で「静岡おでんの黒い汁」を隣の人に盛大にかけてしまったりしたら、目も当てられません。そういうわけで、汁なしおでん缶となったのです。
具はこんなラインナップ。
小さな缶のわりには7種の具がぎっしり入っていて、食べ応えがあります。汁はないものの、なかなかイケます。
前編の最後に駒越食品静岡おでんシスターズ、そろって記念撮影を。
本家本元のはずなのに、なぜか居心地の悪そうな元祖駒越食品静岡おでん缶(左上)。娘たちのノリについていけず、相手にされないお父さんのようです。萌え絵パワー恐るべし。
ちなみに豆知識。秋葉原と静岡県というのは、まんざら縁がないわけでもありません。一説によれば、「秋葉原」の「秋葉」は、浜松にある火除けの神様、秋葉山本宮秋葉神社に由来するそうです。
今の秋葉原が、まだ秋葉原と呼ばれていなかった頃に大火事が起き、その後このようなことがないように、と防火を祈るための神社が建立されました。その名を「鎮火社」。しかし防火の神様といえば遠州の「秋葉権現」が有名だったために、「秋葉神社」と俗称され、やがてそれが正式名称になり、地名にまで上り詰めたのだそうです。あくまでも諸説の1つですが。
前編はこれにて終了。後編では通常静岡おでん缶の比較をします。
⇒ 後編・静岡おでん缶特集(比較編)
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【関連リンク】
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食べたい
投稿: 鈴木 智紀 | 2007年3月18日 (日) 19時47分
おでんは屋台で酒のつまみによく食べた。大阪御堂筋 住銀近くに来る屋台は美味しかった。秋葉原のおでん缶は買った事が無い。
静岡県のおでん缶詰食べてみたい。
投稿: 小島久幸 | 2007年3月24日 (土) 11時01分
子供の頃、駄菓子屋の店先が思い出される。
当時は海苔の粉と鰯削りが混ざった器があって
はんぺん等それを裏表につけて食べた。静岡おでんでは見かけないけど清水だけなのか?
投稿: 佐藤 誠三 | 2007年3月25日 (日) 15時24分
こんにちは。
マンホール側の住民ですがデモンベイン缶には爆笑させていただき、ありがとうございました。
投稿: たいのしっぽ | 2009年12月28日 (月) 12時15分