『おっぱいバレー』 水野宗徳
■『おっぱいバレー』 水野宗徳 リンダブックス 青春小説
まずみなさん、このタイトルと表紙の強烈過ぎるインパクトに、「読まず嫌い」にならないでください。
一見「なんだこの品のない題名……」と思われるでしょうが、この本は、たっぷり笑えて、ちょっとほろりとできる、爽やかな青春小説です。たしかに、本屋さんのレジにちょっと出しにくい外見ですが、中身は違うのです。
舞台となっているのは、浜名湖の北西に位置する、全国的に有名なみかんの生産地・三ケ崎。と書けば静岡県民なら、「ははーん、モデルは三ケ日だな?」と分かりますね。
三ケ崎中学の男子バレー部は、新二年生たった5人だけの弱小部。周囲からは「キモ部」と呼ばれて見下され、部室でマージャンを打ちながら「女の子にもてたいなあ」と悶々とする日々を送っています。
そんな彼らを変えたのは、新顧問の女性講師・寺嶋先生と交わした、あるとんでもない「約束」。
新入部員2名を加えた元・キモ部の7名は、急きょ一致団結。「不純きわまりない目的」に向かって「純粋きわまりない努力」を始め、めきめきとバレーボールの実力をつけていきます。
純真なのに、小ずるい。ひねくれてるのに、まっすぐ一直線。エネルギー満タンのくせに、だらだらしてる。
そんな矛盾だらけの「さなぎ」である、しょうもなくて、でも愛すべき中学生の姿がこの作品にはいきいきと描かれています。また、不器用すぎる新米教師・寺嶋先生も、彼らとのバカバカしくも真剣な駆け引きの中で、かつて矛盾だらけの中学生であった自分を思い返し、自らの原点に戻っていくのです。
読み終わった後、あなたは「あー、おバカな話だった! でも面白かった!」とつぶやいていることでしょう。
ところで、この読後の爽やかさ、何かに似ているなあ、と思ったら、静岡とは縁の深い「ウォーターボーイズ」でした。夢中になるものを見つけた男の子の青春ストーリー、みなさんお楽しみ下さい。
<by Ko>
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昔、中学時代バレー部創設した事もあり読みたいなと思い応募した。
投稿: okamura akira | 2007年4月15日 (日) 07時41分
おっぱいとかチョコレートとかの発想の源って・・・
一体どこにあるんでしょうね。面白いったらありゃしない。
中高生が考えそうだし、テレビ業界ってどんなところって考えそうだし。
新作の「チョコレートTV」も面白いですよ。
これからも「おかしな人だけれど、憎めない」感じで、残っていく、
そんな記事まで出てくるんですから、いい人なのかも。
http://www.birthday-energy.co.jp/
たしかにデビュー作「おっぱいバレー」と次作「さよなら、アルマ」が
続けて映画になったりしていて、絶好調なんですね。
これは「チョコレートTV」もドラマ化されたり?。気になります!
投稿: てんぐさ | 2012年4月 7日 (土) 18時09分