【名所】来宮神社の大楠
Koです。ふと気づいてみると意外とこのブログは「神社やお寺が好き」という、しぶーい内容になりつつあるなあ、と思いながらも、今回も神社のご紹介です。巨木ファンには有名な熱海の来宮神社に詣でてきました。
おおおおお。どんだけ山奥に入った秘境だ、という写真ですが、実際はなんのことはありません、JR伊東線来宮駅からすぐのところにあります。
【場所】静岡県熱海市西山町43-1
ここの売りはなんといっても、そのご神体ともなっている巨木。すでに上の写真で巨木感満載な感じは出ておりますが、来宮神社の実力はこんなものではありません。
鳥居をくぐり、周りから木々が迫ってくるかのような参道を進みます。
さすれば右手に第二大楠が。
おとぎばなしであれば、しゃべりかけてきそうな風格の巨樹です。パンパンとかしわ手を打ってご挨拶してから奥に進みます。
こちらの本殿にしっかりお参り。階段をまだらに染める木漏れ日が美しいですね。
さあ、メインイベント。この本殿の奥に、国指定天然記念物に指定されている大楠が、立派なその姿を広げていらっしゃいます。
向かって左側にある「うろ」は大人2人が入れそうなほどの広さです。
おおおおおお。大きな生命がここに! とひれ伏したくなるような存在。優しくて、強いいのちのちからが感じられます。
というわけで、その生命力を分けてもらうべく、手のひらから念を送ってみました。
オラにちょびっとだけゲンキを分けてくれ!
ちょっとゲンキになれたような気がしました。(Koは、HPが25、かいふくした)
近くに、この大楠の説明と、それにまつわる不思議な伝説が書かれた立て札がありました。
ざっと内容をまとめてみます。
樹齢は二千年、周囲と高さはそれぞれ20m。
太古の昔、このあたりは鬱蒼と草木が茂る、人よりも樹木が支配する平和な土地でした。当時この地には7本の大きな楠が聳え立っていたと伝えられます。
しかし、嘉永年間、つまり幕末の頃、熱海で大網事件という漁業権をめぐる訴訟事件がおきます。この地の村人はその訴訟費を捻出するため、7本の大楠のうち5本を伐り倒してしまいました。
さらに現在残されている2本の大楠のうち、1本を伐ろうときこりが大のこぎりを振り上げたところ、いずこともなく現れた白髪の老人が、両手を広げてこれをさえぎりました。すると、大のこぎりは手元からぽきりと折れ、同時に老人はあとかたもなく消えてしまったのです。
村人は「これは、伐ってはならぬという神のお諭しだ」と恐れをなし、大楠を神木としてあがめるようになりました。
二千年のもの間の時と、天変地異と、人の欲の中を生き抜いているこの大楠は生命力の象徴とされ、「不老長寿」「無病息災」をかなえてくださる神として奉られています。大楠の周りを1周すれば「1年寿命が延びる」「願い事がかなう」とも言われ、国の内外からこの偉大な生命の元に訪れる人は今でも数多くいます。
なるほど。もっとぐるぐる周ってくればよかったかな? 2周くらいしかしませんでした。
通常こうした巨樹のもとを訪れようと思ったら、山奥に行かなくてはならないもの。それが観光地熱海からすぐ、しかも駅前の神社にあるのですから、これは詣でなくては損です。みなさんもぜひ熱海においでの際は、来宮神社の大楠に元気と寿命をもらってください。
【関連リンク】
⇒ 来宮神社公式ページ
⇒ 『巨樹・巨木 日本全国674本』 渡辺典博
⇒ 『巨樹・巨木(続) 日本全国846本』 渡辺典博
⇒ 『巨樹巡礼』 高橋英雄/渡辺典博
⇒ 『日本の巨樹100選』 大貫茂
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