のっぽパンが消える。
のっぽパンといえば、静岡県民にとって身近にありすぎて、これが静岡限定であることすら知らない人も多い、子供の頃から慣れ親しんだ菓子パン。
その名のとおり、ながーいもちもちっとしたパンに、クリームがサンドされたものがスタンダードのっぽ。そして月ごと、季節ごとに、さまざなまクリームで私たちを楽しませてくれた意欲的な限定のっぽ。
地元スーパーや高速のサービスエリアなどに、いつもこんな風にたくさんののっぽが並んでいるのが当たり前の光景でした。
しかし、先日2007年6月9日の静岡新聞で、8月からのっぽパンの製造元(株)エヌ・ビー・エスが事業再編を行ない、それにともなってパンの小売部門から撤退する、という報道がなされました。
当該記事についてはのっぽファンの草分けページ「のっぽワールド」に記載があります。
この報道の時点では、のっぽパンの今後については言及されていなかったのですが、その後の各所の動向を見てみると、どうやらのっぽパンについても、他のパン同様、エヌ・ビー・エスはその製造から手を引く模様です。のっぽファン界の雄たるページ「のっぽパンの会。」に、決定的ともいえる、のっぽからのお別れの挨拶が載せられています。
私は生粋の静岡県民ではなく、まだ静岡に来てから10年も経たないので、おそらく「のっぽパン」に対する思い入れはみなさんの半分も無いでしょう。そんな私でさえ、このニュースにはなんともいえない寂しさを感じます。
昔、菓子パンの販売店舗の中心は地元スーパーでした。しかし最近、急速にその中心はコンビニや大型スーパーに移り、地元スーパーはその存続が危うくなっているところが増えています。コンビニはパン製造に独自ルートを持つものがほとんど。エヌビーエスのような地元メーカーが、そこに販売ルートを開拓するのは難しいはずです。
そんな状況下で、ひそやかにのっぽは苦戦を強いられていたのでしょう。厳しいビジネスの世界では、しかたのないことなのかもしれません。
しかし、こうも思うのです。それってなんだか寂しいし、つまらないなあと。コンビニや大型スーパーのように「どこでも同じような商品・サービスがある」というのは確かに安心ではあります。が、その土地ならではの商品、その土地ならではの店があるのも、楽しいことだし、大事なことなんじゃないかなあと。
1978年から30年近くの年月に渡って、県民のおなかを満たしてきた「のっぽパン」は、静岡県の戦後食文化の一つであると言ってもいいはず。その文化がこうもあっさりと絶えてしまうことには、言いようのないさみしさと無力感を感じます。
なんとかして、例えば地域限定商品に力を入れているコンビニ、サークルKサンクスなどとコラボして、のっぽパンをたとえ不定期にでも存続させる手は無いものでしょうか。
奇しくもこのブログの1カテゴリ「静岡うなずきチェック」で、のっぽパンはこんな形で登場しました。
今「のっぽ」を喜んで食べている子供たちが、大きくなったときにもこの「うなずき」があることを願ってやみません。
願! のっぽ復活!
引退記念セレモニー記事⇒ さよなら、のっぽパン
<by Ko>
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えっ?知りませんでした。なぜ?のっぽって私が子供のころからあったはず・・・
最近じゃあ、マンゴークリーム美味しかったのになあ~
投稿: みっくすプリン | 2007年7月27日 (金) 16時51分
こちらを見て近隣のお店に行ってみたらすでに
N社製品の仕入れをやめてしまっていました。
のっぽ以外にもようかんパンとかデニッシュとか好きなパンがいろいろありましたのに。
投稿: りかつ | 2007年7月27日 (金) 21時39分
はじめまして・・。
あ~知らなかった~_| ̄|○|||..
まだ買いに行ってあるかな~・・・。
結構のっぽパンのファンだったのに~。。
投稿: ちまき | 2007年7月28日 (土) 20時39分