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2007年12月10日 (月)

ごろんごろんの噴水

お前もデカなら足で稼げ
※静岡県内の気になるものレポートです

Koです。今回の「おまデカ」は、静岡県中部の方ならおなじみ、青葉通りの「ごろんごろんの噴水」についてレポートいたします。

こちらが今回の主役です。
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青葉シンボルロードをずーっと奥へ進み、交番のある信号を渡る手前にあります。 「はなまるうどん」のまん前ですね。


場所はここいらへんです。

なぜ、この噴水が「ごろんごろん」と呼ばれるのか? それは以下の連続写真を見て頂ければ、お分かりになります。

一見すると、丸いオブジェに四方から水が浴びせられる、ただの噴水です。が、しばらくその放水を受けると……
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ん・ん・ん。

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ごろん。 ざぱーん。

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ごろん。

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ごろ。

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……戻った。

というように、 激しく転がるからなんですね。ゆえに「ごろんごろん」。

みなさんの中には、「今、ごろんごろんの噴水のあたりにいるんだけど」というフレーズを、携帯電話で話したことがある人もいるのではないでしょうか。七間町に映画を見に行くときとか。

せっかくのダイナミックなオブジェです。その動きを実際見ていただきましょう。当ブログ初の試み。動画を貼り付けてみます。

回線スピードが遅い方は、再生ボタンを押した後、いったん「一時停止」して、動画データを全部溜め込んでから、再スタートさせるのがいいでしょう。

このごろんごろん、思ったよりガンガンにごろんごろんするヤツです。ストップウォッチで計ってみたところ、長いときで1分30秒に1回、短いときには40秒に1回くらいはごろんごろんしてました。かなり頻繁なごろんごろん

単なるオブジェと思っていた球体がいきなり転がり出すので、初めて見る人はけっこう驚きます。静岡市街初体験の人を案内するときには、タイミングを見計らってここを通り、かるいレイダース・ショックを味わってもらうのも一興です。

この樽もどきが、なぜこんな動きをするのかは、以下の写真を見ていただくと、うっすら分かるかもしれません。
20071207h

20071207f
えーと。球体の中は、上のほうにしか水が入らないようになっています。そこに半円形の回転する物体がおさめられていて、流れ込んだ水は、その物体のない方の片側に偏ってたまっていきます。すると、水が集中してたまった上部片側が重くなり、バランスが崩れて「ごろん」。水が流れ出るとバランスが戻って「ごろん」。

とまあ、そんな感じです。

ところで、さっきから「ごろんごろん」と呼んでいるこの物体の正式名称を、みなさんはご存知でしょうか。
20071207e
そう。これは「ZEN」という芸術作品なのです。知ってました? 静岡県民のたしなみとして覚えておきましょう。

でも「今、ZENのあたりにいるんだけど」と電話をかけても、どこの創作居酒屋のことかと思われるのがオチなので、やめたほうがいいですね。

「ZEN」には説明パネルがついていましたので、失礼して全文をここに転載してみます。

「ZEN」は、フランスの造形作家ベルナール・ジトンの作品で、水と球体の力学を利用した動く噴水彫刻です。中央の壺状の半球に向かって、4方向から水が放水され、いっぱいになると、バランスを失った半球は、ガイドレール上を転がり、水が全部池の中にこぼれ落ちた状態で元に戻ります。転がりの方向は、水の動きによって決定されるため、まったく予想がつかず、8方向への変化のある動きを楽しむことができます。また、風や水の動きなどの影響を微妙に受けやすくガイドレールからはずれて転がらなくなることもあります。まだ未熟ものですので暖く見守ってください。

未熟ものなんですって。彼は修行中なんですね。

ベルナール・ジトンさんは、「だるま」にインスピレーションを受けて、この作品を作ったような気がします。

「ZEN」は禅。禅僧。
水や風を受けながら、じっと座ってひたすら悟りを開こうとしている存在。
けれども、たびたび「ごろんごろん」してしまう。
だーるまさんがこーろんだ。
でもがんばって、またもとのところに座りなおす。
そしてまた水や風を受ける。
その姿は、永遠の未熟もの。

そんなテーマを表現したのかもしれません。
今度「ごろんごろん」の前を通りかかったら、「ZEN」というテーマを強く思いながら、そのごろんごろんぶりを眺めてみてください。転がる彼のことを、よりいとしく感じることでしょう。

ひとつおまけ。「ZEN」からちょっと市役所側よりにあるのがこの像。
20071207i
「二人のおじさん」とか「サラリーマンの像」とか、勝手な名前で呼ばれている彼ら。コマーシャルにも登場したことがありましたね。

さて、この像の正式名称は何?
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正解は
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「出会い」 ウイリアム・マクエルチュラン作でしたー。

今回はこのへんで。

<by Ko>

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