鈴木 藤三郎(実業家)
鈴木 藤三郎(すずき・とうざぶろう) 実業家
お料理には、かかせない「砂糖」。今から百年以上前に、この砂糖の結晶「氷砂糖」に注目し、日本で本格的に製造をはじめたのが、森町出身の鈴木藤三郎さんです。
その後、砂糖、塩、醤油などの事業でも活躍し、日本産業革命の父とも呼ばれています。
鈴木藤三郎さんは、1855年に森町に生まれます。お父さんは、太田文四郎さんで、生家は古着屋を商っていました。
彼は、幼名を才助といい、3歳の時に、お菓子屋である鈴木伊三郎家に跡継ぎとしてもらわれていきます。
その後、18歳で、養父から家業が譲られ、名を父伊三郎にならって「藤三郎」に改名します。
28歳のとき、氷砂糖の製法を発明します。その翌年、氷砂糖工場を新設し、さらに当時の日本に精製糖の工場が少なかったことに目をつけた藤三郎は、持ち前のバイタリティを発揮して東京に進出し、鈴木製糖所、日本精製糖株式会社、台湾製糖株式会社を次々設立し、「日本製糖業の父」と言われていきます。
また、すぐれた発明家として知られ、特許総数は159件、藍綬褒章を受けています。衆議院議員に当選したり、周智農林学を創設するなど、さまざまな分野で活躍しました。
(by まち娘)
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