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2011年12月20日 (火)

久能山東照宮の彫刻から見る、家康公の金言

ジモティック・コラム

久能山の山頂にそびえ立つ霊廟・久能山東照宮は、江戸幕府を開いた徳川家康公を祭る神社として知られ、古くから静岡の聖地として親しまれ、季節を問わず多くの人が参拝に訪れています。

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国宝「社殿」。

平成22年12月、当時の最高の技術と芸術をもってして造営された社殿(本殿、石の間、拝殿)が国宝指定されました。

そんな久能山東照宮には、家康公のメッセージが込められた彫刻が数多くあります。

■「命を大切にせよ」~司馬温公の甕割り<拝殿>
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3人の子どもの彫刻があります。

古代中国の有名な政治家司馬温公は、子どもの時、遊んでいた友だちが大きな水かめに落ちたので、近くの石を拾い投げて甕(かめ)を割って助けたという逸話があります。
かめは財産を表す大切なものではありますが、それよりも尊いのが人の命であるということをこの彫刻が伝えています。

■「人間力を鍛えよ」~唐獅子と牡丹<唐門>
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とても綺麗な彫刻ですね。

昔より獅子は百獣の王、牡丹は百花の王とされてきました。
唐獅子と牡丹は古来より良い組み合わせとされ、彫刻には身体や心、頭を鍛えて獅子のように強くなれ、そして牡丹のように優しく美しくあれというメッセージが込められています。

■「平和を愛せよ」~獏<楼門>
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楼門の上部にあります。

獏は鉄や銅を食べて生きる霊獣とされています。
戦争が起こると、身近にある金属が集められて武器になるため、獏は生きていけません。
争いのない世の中でしか生きられない獏は古来より平和の象徴とされ、この彫刻にも平和への強い願いが込められています。

数ある彫刻の意味がもたらす家康公の言葉は、多忙な現代社会にこそ必要とされる「金言」ではないでしょうか。

久能山東照宮
静岡市駿河区根古屋390
054-237-2438
【アクセス】日本平よりロープウェイにて約5分/東名静岡・清水ICより約20分
【拝観時間】9:00~16:00/年中無休
【拝観料】<社殿>大人500円、小中学生200円/<博物館>大人400円、小中学生150円/<共通>大人800円、小中学生300円/
【駐車場】日本平ロープウェイの発着所にあり(無料)

(by 静岡星人)情報提供元:a・un

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