御前崎市にある津波避難タワーに登ってみた
昨年3月11日に発生した「東日本大震災」から1年とちょっと。
この震災ではこれまでの想定をはるかに超えた地震・津波が発生し、
人的・物的被害は甚大なものとなりました。
そこで御前崎市ではこの震災の教訓を活かすべく、防災対策のひとつとして
津波避難タワーの建設を実施し、今年の2月末に完成。
場所は御前崎市御前崎公民館の駐車場内にあります。
見てわかる通り、外壁はありません。
理由は、津波外力に対し水を透過する事により荷重を軽減する構造にする為だそうです。
また鉄鋼を溶融亜鉛メッキ仕上げをして、
あらゆる環境の下で長期間にわたり鉄鋼を錆から守る工夫もしてあります。
昇降方法も階段のみではなくて、災害時要援護者に配慮したスロープを設置しています。
スロープ入口
階段入口
普段は扉が閉まっていて、施錠されているんですが、有事の際はドアを蹴破って避難スペースまで昇れるようになっています。
非常の際にはここを破って上階に避難できます。
▼
▼
▼
▼
▼
▼
▼
▼
▼
そして最上階の避難スペースには固定式チェーンが設置してあり、
津波が最上階まで襲ってきても人体を本体に係留する事ができます。
最上階・高さ16m付近(海抜4m)
真下から見るとこんな感じ。
ここ静岡県は、今後予想されている東海地震、
あるいは東南海地震・南海地震との3連動地震発生時において
津波被害を受ける可能性が非常に高いと言われています。
このような津波避難タワーが海に面した色んな地域に作られるといいですね。
■御前崎市津波避難タワー 御前崎市港6185-2
<問い合わせ先>
437-1693 静岡県御前崎市池新田5585番地
御前崎市役所 防災課 0537-85-1119
(by 静岡星人)
コメント