病気を担保に金を貸す!? 金貸水神さま
本殿は天竜区最古の建物といわれるだけあって、厳かで霊験あらたかな雰囲気が漂っています。
本殿周辺は高い木々に囲まれすごく神秘的。ただあちらこちらに「サル出没注意」の紙が貼られていました。野生のサルが出るんでしょうね。
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この神社にはこのような由来があります。
971年、征夷大将軍の坂上田村麻呂は、朝廷の命を受けて蝦夷征伐に出かけました。
道中、天竜川が洪水で氾濫した際、土地の人たちが筏で対岸へ渡してくれたそうで、これに将軍はことのほか喜び、この地に水神の祠を勧請されたのが、神社の始まりとなったそうです。
さて椎ヶ脇神社の本殿から天竜川に向かって坂道を降りていくと、道の上手に小さな祠があります。「納涼亭」というなぎ屋の隣にあるので、うなぎ屋さんを目印にするとわかりやすいです。
ここには「病気を担保にお金を貸してくれる」という、なんともありがたい水神さまが祭られています。 でもなぜ病気を担保にお金を・・・。
近くの看板にその理由が書かれていました。
明応8年8月14日、天竜川が氾濫を起こしました。
その際、鹿島村の河岸に祭ってあった水神さまが流されてしまいますが、それを見た地元の船頭の権三郎が激流に飛び込み、水神さまを救出。この時は事なきを得ました。
ところが、このことをきっかけに権三郎は水の冷えで持病が再発。重体に陥ってしまったのです・・・。
そんなある日、水神さまが権三郎の夢枕に立ち、
「そちの病気はこの度の労により、速やかに全快ささせましょう。また病気で苦しんでいるものがあれば、その病気を質として借金証文をあげさせなさい。期限までに必ず全快させましょう」
とお告げを残しました。
権三郎はその後全快。それ以来、病気の水神さまとして、地元はもちろんのこと、遠くからも祈願を掛ける人が訪れたといいます。
今でも、賽銭箱に借金証文を入れる場所があります。実際にお金を借りることはできませんが、期限までに病気を治してくれると信じ、現在もお参りする人がいるとのことです。
私も持病の腰痛を治してもらいたいなー。
すぐ真下には天竜川が流れていました。綺麗な景色で、心が洗われるようです。
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金貸水神のほこらは神社とは別の場所にあるので、ご注意ください。
(by 静岡星人)
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