伊豆七不思議シリーズ 石廊崎権現の帆柱
いくつかご紹介している、伊豆の七不思議シリーズ。
今回は伊豆半島の最南端にある石廊崎からお届けです。
今回訪問するのが「石室神社(いろうじんじゃ)」。
石室神社は石廊崎にあり、大宝元年(701年)現在の場所に建立。
建てたのはこちらの「役の行者(えんのぎょうしゃ)」です。
石廊崎の入り口、石廊崎漁港駐車場には
立派な像が建てられています。
では早速その石室神社へ行ってみましょう!
駐車場から石廊崎灯台、その先にある石室神社までは
徒歩で往復約30~40分。
灯台を左手にここから石室神社の参道です。
しばらく歩くと大海原が一望でき、
階段に下に見えてくるのが「石室神社」。
横から見ても分かるように、
役の行者さん、凄い所に神社を建てましたね(拝)。
伊豆の最南端に位置し、古くは伊豆ヶ崎と呼ばれたこの地は、
風波も荒く隠れた岩礁も多いことから、
航海者の最も警戒する場所の一つとされていたそう。
この石室神社は、その南端の岸壁に鎮座し、
海上安全、産業振興の神として崇められてきたと言います。
そしてこの石室神社に伝わる伊豆の七不思議は「千石船の帆柱」。
本殿足元に一部ガラス張りで、その姿を見ることができます。
今回は頑張って外からの撮影も試みましたのでご覧下さい!
この横に長く伸びる太い柱が帆柱です。
この帆柱にまつわる伝承や民話の一つがこちら↓
その昔、江戸へ向かう播州の千石船がこの沖で大嵐に襲われました。
船頭たちは転覆寸前の船上から、
対岸の石室神社に船の命である帆柱の奉納と引き換えに助けてもらえるよう
一心に誓願したところ、不思議なことに波が静まり船は無事に江戸へ着くことができたという。
その帰路、往路の誓願を忘れた船がこの沖を通り過ぎようとしたが
なぜか船は一向に進まず、次第に暴風雨となった。
船頭は往路の誓願を思い出し、帆柱を切り倒して海に投じると、
帆柱は荒れ狂う大波に乗り、まるで供えられたように神前に打ち上げられ、
同時に海も静まったという。
民話によっては大波ではなく
「龍がくわえて神前に供えた」「妻良港(めらこう)で帆柱を新調した」という説もあるそう。
現在帆柱は社殿の土台として、
本殿下に三間(約5m)、拝殿下に六間(約11m)使われ、社殿を支えています。
一方、石室神社から左手には縁結びの神様を祀る「熊野神社」があるので
そちらも併せて参拝されては如何でしょうか?
石室神社には健康、安産、学業合格、厄よけ、縁結びなどのお守りもあります。
もちろん、海上安全のお守りもありましたよ~。
■伊豆石廊崎鎮座 石室神社
賀茂郡南伊豆町石廊崎9
0558-65-1064
(by スタジオムーン)
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