舘山寺の「縁結びの地蔵」に会いに行く!
810年に弘法大師空海によって創建された舘山寺は、舘山にある禅寺。
鳥居には愛宕神社となっていますが、入口は同じ。
長~い石段を登りきると、左手に奈良時代に創建されたという愛宕神社があり、右手に舘山寺があります。
温泉街を北へ北へと向かうと、温泉名の由来となった、曹洞宗舘山寺の門前につきあたります。
公共駐車場や30分まで無料の有料駐車場もあるので、もちろん車でもOK!
さて、縁結び地蔵様はどちらに?と見回すと、境内に絵馬がたくさんかかった祠が。
のぞいてみると、お地蔵様が鎮座していらっしゃいました~。
絵馬にうずもれて、ほとんど顔しか出ていませんが、ほのかに微笑んでいるように見えます。
絵馬には現在シングルの方の良縁祈願から、カップルで訪れて「結婚して、幸せになれますように」「ずっと仲良くいられますように」というお願いなどなど多数。
中には、お地蔵様のおかげで良き伴侶に出会えたお礼が書いてある物も。
皆さん真剣ですねー!
そーいえばこちらの絵馬、「心」という文字の上に絵馬が描かれています。
どういう意味なんでしょうか?
舘山寺の副住職、館さんに伺いました。
「明治時代に行われた廃仏毀釈により、一度は廃寺となった舘山寺ですが、明治時代中期に祈祷寺として再興されました。その時に、地元の人たちや、お寺を訪れる人たちとのつながりやご縁を結びたいとして、願い事が叶うようにと「願」の字を入れた丸いもの、「初志貫徹」の祈りを込めて心に錠前をかける絵を入れたものの2種類の絵馬を用意したんです」
最初は、男女のご縁よりもっとひろ~い意味のご縁結びだったんですねー。
それが10年前ぐらいから、特に若い女性の「良縁に恵まれますように」という願掛けが増え始め、クチコミで広がっていったとか。
それから「縁結び寺」として、テレビや雑誌の取材も増えてきたそうです。
きっと、ご利益があったんでしょうね。
恋みくじを引いたり恋守りを買って、参拝していくカップルも増えました。
また、ここ5~6年は晩婚化が進んだせいか、息子さんや娘さんの良縁を望む親御さんたちが、絵馬を奉納していかれる方も多いそう。
さてさて、絵馬で願掛けをしたら、せっかくなので館山に登ってみましょう!
山といっても低いので、坂道を少し上がる感覚で行けます。
頂上にはドーンと聖観世音菩薩様がいらっしゃいました。
昭和12年に建立された菩薩は、全長16mの高さ。
大きな菩薩様が作られた理由ですが、戦後の一番苦しい時期、やむにやまれず浜名湖に身投げをする人が多かったそうです。その方々の魂を弔いつつ・・・これ以上の身投げを思いとどまって欲しい、浜名湖を見守って欲しい、という地域の方々の思いが込められれて製作されたそうです。
ん?
こちらの菩薩様。
よく見るとお顔が安倍首相に似ていますね。
いかがでしょう?
また、館山中腹の岩穴の中には、弘法大師ご自作の石仏が安置された「穴大師」。
眼病にご利益があるそうで、ここも絵馬を奉納できるようになっています。
恋の願掛けと安倍首相に似た菩薩様に会いたい方は、是非舘山寺へ!
■舘山寺
浜松市西区舘山寺町2231
053-487-0107
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(by 浜松こども情報)
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