静岡プチ登山 絶景のさった峠へ
さった峠展望台からの眺め
ここ数年、世間は「登山ブーム」だといわれています。
ファッションとしてライトに始めてみたいという人から、装備をそろえるうちに気が付けばずぶずぶと本格登山にのめり込む人まで、山との付きあい方はさまざま。
まずは登ってみたい!
しかし経験がない!
だいたい、道具もないし体力もない。
それでも、登山や絶景、はたまた下山後のビールや温泉には大いに興味がある…。
そんな方に向けて、気軽に登れてしかも満足度の高いプチ登山のご提案です。
静岡県内には、高い山(なんてったって日本一)から低い山、味のある山、小粒だけどピリリとした山まで、「登ってみたいな~」にこたえてくれる山がそろっています。
というわけで初回はこちら。
静岡市清水区にある「さった峠」の展望台へご案内します。
山じゃなくて峠かよ!しかも展望台かよ!というツッコミはさておき。
まずはこの、楽すぎるくらい楽ちんな遊歩道コースで足慣らしです。
それではさっそく、靴ひもを締めて行ってみましょう!
さった峠展望台は、JR東海道本線の興津駅と由比駅の間にあります。
駅から駅までフルに歩けば徒歩2時間30分ほど。
歩きなれない人にはちょっとキツイ。
今日のところは車で行くことにします。駐車場は二か所。展望台の南側(興津方面)と、北側(由比駅方面)。
北側の駐車場の方が展望台に近いんですが、あまりにも近くて味気な(片道わずか10分!)。
ですので、今回は南側の駐車場からの往復コースを紹介します。
屋根つきの休憩処とトイレ、そして駐車場。墓地の脇の階段が登山道のはじまり。
標識もあり、「おお!山登り!」という雰囲気です。
といっても道は整備されているので、スニーカーで問題なし。
登り口では杖の貸し出しがあります。
足の負担をかなり軽減してくれるすぐれもの。年寄りくさいなんて言わずに素直に借りていきましょう。
階段を登って少し進むと視界がひらけ、海が見えてきます。ベンチのある展望台に到着。石碑もあって早くもゴールか?と思いきや、目的の展望台はまだ先。もう一息、がんばって歩きます。
なだらかで歩きやすい道が続きます。
鼻歌なんか歌っちゃったり。
途中にはあずまやも。緑が気持ちいい道で、散策を楽しむ人の姿をちらほら見かけます。一人だったり、夫婦だったり、高校生らしきグループもいました。
しかしまあ、ひとりで鼻歌を歌ってると気まずいので、すれちがうときには無口になる私です。
しばし歩くと、木を組んだ展望台が現れます。
ここがゴール。駐車場からゆっくり歩いて20分くらい。
登って正面を見ると、この眺め。
もうね、圧倒的です。富士山!
これでもかってくらい、ふ・じ・さ・ん!!
足元に見えるのは東名高速道路、国道、東海道本線。
カーブを描く交通網と、まっすぐ伸びる水平線と、美しい稜線を左右に広げた富士山。
なんという絶景でありましょうか。
静岡に住んでいて、富士山をふだん珍しくもなく目にしていて、それでもこの景色を目の当たりにするとですね、さすがに「おおっ」となります。声がでます。
この場所から見る景色は江戸時代の浮世絵にも描かれていまして、構図を比較する案内板も設置されています。ふむふむなるほど。
景色を堪能したところで、同じ道を戻って帰ります。
往復で40分程度の短いコースながら、海が見えて富士山が見えて、階段もあってなだらかな緑の道もあって、なかなかに変化のあるコース。
登山というより「ハイキング」ですが、まずはここを歩いてみて、自分は歩くのが好きなのか?景色を見に行くのが好きなのか? 確かめるにはいいコースかもしれません。
ちなみに夏は暑いのでおすすめしません。
富士山が冠雪する秋~冬が、景色を見るのも歩くのもベストシーズンです。
■さった峠
静岡市清水区由比西倉沢
展望台の標高・90m
■所要時間
駐車場からの往復 40分くらい
(By こやぎ)
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※掲載内容は2014年8月取材の情報に基づいており最新の情報とは異なる場合があります(富士山の写真は5月撮影)。※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合せにはお応え致しかねますのでご了承ください
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