あなたはどの子がタイプ?「美少女の美術史」
静岡県立美術館で「美少女」をテーマにした面白い美術展が始まっています。
日本人が美少女という存在に何を求めているのかを探ろうという今回の展覧会。
美術、漫画、アニメ、映画、文学、芸能などさまざまな分野に登場する「少女」が300点が集結しました!

今回の展示会は3部の構成になっています。
第1部は「江戸時代から昭和期までの美少女の歴史的概観」

大正から昭和の女学生は、少女雑誌を通じての“文通”で横のつながりを広げていました。便せんや封筒などにも使われた口絵は、今見てもかわい~。
kawaii文化の原型を作った内藤ルネさんやグッズやラインのスタンプでも人気の水森亜土さんの作品も複数展示されています。
2部では、“姿”や“形”に注目した絵画やフィギュア等を展示。
「根付」は簡単にいうと江戸時代に象牙や木彫りで作られたストラップ。その根付けの世界に美少女というモチーフを導入し注目を集めている永島信也さんの作品。
小さく精巧な点はフィギュアと同じだけど、もともとは携行して見せるといったところが少し違うね。

第3部は、美少女たちの精神的や心の動きに着目し、絵画を中心とした展示になっています。
らびこが一番強いインパクトを受けたのがこの2つの作品。
唐仁原希さんの作品「秘密は話さない方がいい。」(写真右)は、おとぎ話に出てくる主人公のようなかわいらいしい衣装を着た少女たち。ですがこの絵の中にはたくさんの秘密があります。
ぽつり。ぽつり。とこの絵の中にある「秘密」を見つけるたびに“ぞわっ”とします。
熊澤未来子さんの作品「浸食」(写真左)も、街並み、電車、看板とありとあらゆるモノが描かれて混交している中に唯一描かれている人間が複数の女子高生。
どちらのなぞ解きはされず、見る側に委ねられる作品ですが最初のインパクトも強いのにじっくり見れば見るほど強いメッセージを感じる作品でした。
同展では、太宰治の小説「女生徒」を原作とした塚原重義監督によるオリジナルの新作アニメーションを制作し、出展作として上映されこちらも見所となっています。
今回一部の美少女を紹介しましたが、ほーんの一部しか紹介できなくて残念。
まだまだ沢山の美少女がいるから会いに行こう♪
「美少女の美術史」は2014年11月16日(日)までです。
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(byあっきー)
※掲載内容は2014年9月19日取材の情報に基づいており、最新の情報とは異なる 場合があります。
※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合せにはお応え致しかねますのでご了承ください。
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