伝承文化に心が温まる『つるし飾り』
2月19日は、お雛様を飾るのに良いとされる雨水(うすい)の日。良縁に恵まれると云われていることから、この日から飾るお宅も多いかと思います。
ところで、静岡は全国的にも珍しいと言われている「つるし飾り」発祥の地だというのをみなさんご存知ですか?
つるし飾りが始まったのは江戸時代。当時一般の家庭では非常に高価だった雛人形の代わりに、お母さん、おばあちゃん、近所の人たちみんなが、思いを詰め込んで小さな人形をつくり、持ち寄って一つの大きな形として飾られたのが由来です。
▲傘福(山形県)
静岡は伊豆稲取温泉発祥の「雛のつるし飾り」、山形県の「傘福」、福岡県の「さげもん」の3つの地域が歴史的な背景や由来文献等が残るゆかりの地となっていて「全国三大つるし飾り」と呼ばれています。
この三大つるし飾りが、駿河区丸子の駿府匠宿で開催されいる「駿河雛具(ひなぐ)雛人形と日本三大つるし飾り展」で見ることができます。また、静岡の雛人形店7社の華やか雛具・雛人形も飾られ春らしい華やかな雰囲気に包まれています。
館内に入ると「わぁ~」という歓声が他のお客様から都度あがるほど華やか!
華やかなだけでなく、一つ一つ丁寧に作られた細工物には、親が子を思う様々な意味があります。
這い子(はいご)は、「はいはい」をたくさんして、元気に育ちますように。
俵(たわら)ねずみは、大黒(だいこく)様の使いといわれる「ネズミ」が金運があがると云われている為。米俵は「五穀豊穣」を表し食べ物に困らないように。

巾着は、将来の夢をいっぱい巾着に詰めてしあわせな人生を歩むように、また巾着にお金が貯まり、「お金に困ることがないように」という願いが。

犬(いぬ)犬のお産が軽いことにあやかり、「子宝・安産・健康」に恵まれますように。


【住所】静岡市駿河区丸子3240-1
【TEL】054-256-1521
【営業時間】9:00~17:00(7月20日~8月31日までは18:00)
【交通】静清バイパス丸子IC出口東へ20m
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