TNCジモティーズインタヴュー vol.2 鈴木研一郎(すずきけんいちろう)・映像クリエイター
静岡を拠点として様々な分野で活躍する方を、らびこが紹介。“リレー形式”でバトンを渡し『静岡の輪』を広めていきます。
第二回目は・・・
台本を持ってヘッドフォンをしているのが鈴木研一郎さん。「映像」と「音楽」を得意分野とし、作品の演出・脚本から、劇中曲の 作詞・作曲まで手掛ける映像クリエイター。
大学在学中には、早稲田映画の登竜門「早稲田映画まつり」にて新人賞・観客賞を受賞。 卒業後に制作したミュージカル中編映画『街の音、なにがしの唄』は、うえだ城下町映画祭において審査委員賞受賞のほか、沖縄映像祭入選、TAMA CINEMA FORUM『ある視点』部門入選、TAKE∞にて観客賞受賞など、複数の映画祭で評価を得ているんだよ。

16歳の頃、同級生と自主映画を作り始めたことが映像制作に興味を持ったきっかけです。 大学のサークル(映画研究会)でも自主制作を続け、なんだかんだで今に至ります。また自分の作品は、ミュージカルものなど音楽と絡む内容が非常に多いのですが、それはピアノ教師である母の影響が大きく、昔から映像と同じくらい音楽が好きだからだと思います。
▲映画『プレイヤーズ!!』より
高校時代にはフォークソングデュオを組んで浜松駅前で路上ライブをしていて、その頃はじめた楽曲制作が今の活動にそのまま活きています。浜松で撮影しました映画『プレイヤーズ!!』や、今年公開の『ハローゼア』もミュージカルテイストの作品に仕上がっています。
▲映画『プレイヤーズ!!』より

出演者・スタッフから何を聞かれても、そのすべてに答えられるようにしておくことです。 監督(演出家)の方針が定まっていないと、制作現場のあらゆる箇所がグラついてしまいます。
▲映画『プレイヤーズ!!』より
大きい現場であれば尚更です。ホンを読み込んで、自分の中の「柱」をしっかりとさせておけば、何を聞かれても慌てないで済みます。ちょっと苦い思い出がありまして、それを二度と繰り返さないように肝に銘じています。とても難しいですが。

とある映画祭で賞をいただいた際、その賞をくださった審査員の方(映画プロデューサー)に「将来一緒に仕事をしたい」と言っていただけたことが、とてもうれしかったです。 数年後にそれは現実となって、『ラララ・ランドリー』という映画になりました。

▲映画『ラララ・ランドリー』より
この作品で自分は貴重な経験と、人との繋がりを得ることができ、そのすべてが糧となって今の自分が成り立っています。再びそのプロデューサーさんとご一緒させていただくことが、今の自分の目標です。

畑中摩美さんやSpoonさんなど、浜松市のアーティストの方々とミュージックビデオなどの仕事をさせていただくことも多いですが、そういった時などは大概スタッフが少数であるため、やることが多くとても大変です。
▼ Spoon『Lan Lan Lalala』ミュージックビデオ
ただ、あらゆる知識が身につきますから勉強になりますし、「これは自分の作品だ」と堂々と言えることは気持ちがいいです。

たくさんの「仲間」と出会うことが夢です。 努力がすぐ結果につながる世界ではないですが、共通の認識を持てる仲間がいれば辛い時期も乗り越えられると思います。『プレイヤーズ!!』や『ハローゼア』でも、多くの大切な方々とお会いすることができ、自分の人生がとても豊かになりました。
▼「はままつ冬フェスin machi」CM
また「はままつ冬フェスin machi」のCMなどを担当させていただくこともあり、有名キャラクターである「出世大名家康くん」と一緒にお仕事ができたことは光栄でした。このように出身地で映像を制作できるのは本当に幸せなことですし、自分の地元だからこそ新しいアイディアが浮かんだり「付け焼刃」ではない演出ができるとも感じていますので、今後もそういったお仕事がたくさんできたらいいな、とも思います。

浜松市北区引佐町にある、「立岩牧場」さんをおすすめします。

▲立岩牧場の「ゴマ大福ちゃん」映画『ハローゼア』でも目立つ役で出演しているのでチェックしてみてね!
映画『ハローゼア』の舞台にもなりました。 乳製品の直売所が併設されており、しぼりたてのミルクやソフトクリームをその場でいただくことができます。また生まれたばかりの子牛とふれあったり、予約すれば搾乳体験も可能です。私が初めて訪れた際、牧場の雰囲気はもちろん、おばさまやご子息のお人柄に触れ非常に感動いたしまして、「ぜひ物語の舞台に」と交渉させていただきました。

非常に安心できる場所であり、とても住み心地のいい故郷です。『畑中まみちゃんねる』ではいろいろな場所でロケをするので、その度新しい魅力を発見しています。
▼畑中摩美さんが静岡で色々なことに挑戦する『畑中まみちゃんねる』#2
ただ住み心地がよすぎることがウィークポイントだと感じることもあり、意識的に県外に出るようにもしています。

前述のとおり、映像と音楽の両方を制作することができる点がアピールポイントだと思います。 映像演出と音楽制作を同時に行うことによって、本当の意味で両者がマッチした作品に仕上げることができると信じています。
またこれは、例えば企業PVを作るとき、ライブ撮影をするとき等、あらゆる場面に活用できます。今後もこの特色を活かした作品を作り続けていきたいです。

鈴木さんの次のバトンは シンガーソングライター・ギタリストのおっくさんです。
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鈴木研一郎(すずき けんいちろう):静岡県出身。早大卒。 「映像」と「音楽」を得意分野とし、作品の演出・脚本から、劇中曲の 作詞・作曲まで手掛ける。 2012年、浜松市制100周年記念事業の一環として、ミュージカルテイストの長編作品『プレイヤーズ!!』を制作。出演人数およそ300人と大規模な撮影を行い、市内の映画館シネマイーラにてロードショー、映画館の動員記録を塗り替えるほどの好評を博す。 |
【主な作品】 |
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http://suzukikenichiro.com/
■鈴木研一郎Twitter
https://twitter.com/suzuken84
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(byあっきー)
※掲載内容は2015年2月12日取材の情報に基づいており、最新の情報とは異なる 場合があります。
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