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2015年6月22日 (月)

『デカガール』 原作・長崎尚志 作画・芳崎せいむ

今回ご紹介するのは、静岡県内を舞台にした刑事モノ漫画『デカガール』です。

刑事モノというと、警視庁捜査一課、つまりは東京を舞台にしたものがほとんどですが、この漫画が題材として選んだのは静岡県警の強行犯係。しぶいところついてきますね。2時間ドラマでは、警視庁の刑事から応援を要請されることの多い静岡県警が、『デカガール』では主役です。

主人公の日野まる香は、実家が食堂で、犬や猫が大好きな警察官。とある事件で手柄らしきものを立てたことから、「女性起用をアピールするマスコットガール」として、殺人・強行犯専門の捜査一課へ配属されて刑事になります。

クールで思慮深い班長の奥菜警部補や、並木、藪、大岩などの先輩刑事に助けられながら、新米デカ・まる香は、動物の気持ちを想像する心や、人一倍優れた嗅覚を生かして、だんだんと成長していくのです。

静岡県警ですから、漫画の背景に描かれるのは見なれた静岡の景色。県庁の防災タワーや駿府城の巽櫓が出てきたり、中田島砂丘で事件が起こったり。ちゃんとこういう風景を使ってくれると、地元民としてはうれしくなりますね。2時間ドラマと同じ効果でしょうか。

毎回事件が起き、それを解決していく連作型のストーリー展開なのですが、縦糸として張られているのは、幻の連続殺人犯「ロッシーニ」。ロッシーニ作曲のオペラとともに、4年に一度あらわれて犯行を行うとささやかれていますが、「都市伝説だ」と一蹴する警察関係者がほとんど。ただし、まる香の上司である奥菜班長はこの事件につよいこだわりを持ち、存在を信じて、その影を追っています。感情を表に出さない奥菜班長の心の底にあるものは? 班長とまる香の前にロッシーニは現れるのか?

最終巻まで出版済み。全6巻ですので、ラストまで一気に読めます。コミックカフェなどでも置いてあるところがありますから、ぜひ手に取ってみてください。

書いていて気付いたのですが、「静岡県警のまる香」って「まる子ちゃん」、つまりちびまる子ちゃんからのネーミングじゃないですかね……?

(by Ko)

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