TNCジモティーズインタヴュー vol.9 丹羽菜々・現代美術作家
静岡を拠点として様々な分野で活躍する方を、らびこが紹介。“リレー形式”でバトンを渡し『静岡の輪』を広めていきます。
第9回目は・・・
風に溶ける
静岡県内での個展・グループ展・アートイベントで活動する現代美術作家。特に掛川の横須賀地区に残る古き良き街並みをそっくりそのまま美術館にしたイベント「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」には毎年参加されています。
この仕事を始めたきっかけを教えてください。
丹羽:大学で美術を学ぶうちに、徐々に作家としての活動を続けたいと思うようになりました。作品の自立とはどういうことなのかを問い、表現者として成長し続けることが望みです。
今の仕事でいつも必ず持っているもの・やっている事はなんですか?
丹羽:美術に限らず文学や音楽、映画など多様な表現、社会現象がありますが、それらを「自分の眼」で味わうようにして、自分で考えることをやめないように心掛けています。

丹羽:毎年遠州横須賀街道のアートイベントに参加していますが、初めての参加の時に作品を気に入って買ってくださった方がいたこと。その時にはまだお腹の中にいたお子さんが今は小学6年生になり、毎年そのお子さんとイベントで会うのが楽しみです。また、そこで作品を見てくださった方が、三島での個展やグループ展に、豊橋や横浜から遠方にも関わらず見に来てくださることです。
色の帯・「三月の水」より 2014

丹羽:長いロール紙で制作するときに、とにかく自室では「狭い」です。それでも何とかやりくりして5~6メートルの作品にします。また屋外に展示の時には、高い窓から身を乗り出したりするので、身の危険を感じます。
色の帯・she's a rainbow

丹羽:一人でも複数ででも、街のあちこちに作品を置くようなストリートアートができたらいいなと思います。眺めながら歩いていくうちに心が躍るようなアートが街にさりげなくある、それがひとつの理想です。

丹羽:お茶がとても美味しい。地元の足久保では幼馴染のみんながお茶を丹精込めて生産しています。静岡の東・中・西部すべてで生活の経験がありますが、それぞれに違う地域性があるのも面白いと思います。

丹羽:行ってみたいところは富士山頂と、駿河湾の海底。静岡にある「世界の果て」だと思います。
色の帯・「三月の水」より 2012

丹羽:必ずしも額縁を必要とせず、場所の仕様を問わず作品を展示しようという気持ちがあるところ。10月下旬の遠州横須賀街道ちっちゃな文化展(掛川市)に向けて制作中です。
丹羽菜々さんの次のバトンは ペインター 長井 いちほさんです。

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丹羽菜々 美術科の父をもち、幼い頃から間近に美術があった。大学卒業後は美術教師となるが、10年ほど前からは自身の創作に重点を置いて活動している。 「拡がる」や「endless」をキーワードに、「here and there」と「色の帯」と題したシリーズを並行して制作している。 |
■ 1990年
個展(札幌・大同ギャラリー)
■2003年
グループ展「W4EXHIBITION」(三島市)
■2004年
個展「here and there ver.1」(藤枝市・アートカゲヤマ画廊)
■2006年
グループ展「ひとひらろくにんてん」(富士市・富士芸術村)
個展(静岡市・しずぎんギャラリー四季)
■2010年
個展「here and there ver.2」(三島市・ギャラリーPLAZA)
■2011年
個展「here and there ver.3」(銀座・ギャラリー檜A)
■2012年
個展(清水市・フェルケール博物館/三島市・田町カフェ)
■2013年
個展「三月の水より」(三島市・田町カフェ) 個展「here and there 三月の水より」(京橋・ギャラリー檜/清水・Gallery SUN)
■2014年
静岡の芸術文化を掘り起こす共同事業企画展「静岡の系譜」(清水・Gallery UDONOS)
■2015年
個展「色の帯 she’s a rainbow」(長泉町・さんしんギャラリー) 遠州横須賀街道ちっちゃな文化展に2003年より毎年参加 「GYOW展」(三島市)に参加
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(byあっきー)
※掲載内容は2015年9月29日取材の情報に基づいており、最新の情報とは異なる 場合があります。
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