【意外な静岡発祥】ABCクッキングスタジオ
Koです。
よく「新し物好き」と評される静岡県民。古くからの交通の要衝であり、時代の最先端の事物が上り下りしていたからでしょうか、比較的新しいものに拒絶反応が少ないようです。
そんな県民性を反映して、「えっ!それ静岡発だったの?」というものがけっこうあったりします。たとえば「日本初のセルフスタンド」。たとえば「日本初の観賞用花火の打ち上げ」。
今回紹介するのは、こちら。
ABCクッキングスタジオさんです。
全面ガラス張りで、いつでもだれでも「ついで見学」ができるという、画期的な手法で業界トップレベルの規模に成長したお料理教室ですね。「習っているのを見られたら、生徒は恥ずかしいんじゃないか?」という固定観念にとらわれていた「教室」業界に、衝撃を与えた斬新な会社、実は藤枝発祥なのです。
ということで、この写真も藤枝校。駅ビルにあります。発祥の地に今もスタジオを構えているんですね。
創始者の横井氏が、料理教室第1号を藤枝市に出店したのが1985年11月。食器や調理具の販売店を併設していたそうです。このときはまだガラス張りの教室ではありませんでした。
1993年に渋谷店を出して東京に進出します。初のガラス張り教室を設置したのは1999年3月。大宮ロフト店がそれです。おなじみの「シースルー教室」が誕生するまで、あしかけ14年かかりました。
その後は破竹の勢い。ちゃくちゃくとスタジオの数を増やしてゆき、2005年には革新的なビジネスデザインを認められ、「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」を受賞しました。今ではNTTドコモの子会社となり、台湾や韓国などにまで進出しているそうです。
静岡県の片隅で生まれた小さな料理教室が、世界に羽ばたく企業になるなんて、不思議な気分ですね。
(by Ko)
⇒ 日本初の観賞用花火は静岡で上げられた
⇒ 日本初のセルフ式ガソリンスタンドは静岡から
⇒ 世界で初めてテレビの送受信実験に成功した現静岡大と高柳氏
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