【静岡豆知識】新幹線駅初の自動改札は静岡駅
Koです。
駅の自動改札って、ひっかかると自分がとてつもないグズに思えて、大きな敗北感を与えてくれます。みなさん、まごまごしているひとにあまり「チッ」と舌打ちしたりせず、広い心で「あの人は、いつかの自分」と、なまあたたかく見守ってあげて欲しいと思います。
さてその自動改札。広まったのは首都圏が最初だと思っていたのですが、関西のほうが早かったのだそうです。今の磁気式の端緒となったのは、1969年に近畿日本鉄道が行った学園前駅での試験導入。この後も自動改札は「西高東低」。関東は完全に関西に遅れをとりました。
自動改札に関するもうひとつの対比が、「私高国低」。今のJR=昔の国鉄は自動改札導入に消極的で、私鉄がどんどん設備を切り替えてい く中、国鉄では駅員さんがぱちんぱちんと切符にはさみを入れていました。自動改札の本格導入は 1987年の国鉄民営化、つまりJRになってからです。
で、新幹線です。新幹線も旧国鉄ですから、自動改札が設置されたのはかなり遅い時期。JRになってから十年の歳月が流れた1997年12月13日のことです。
この日、新幹線駅として初めて自動改札が導入されたのが、静岡駅でした。
なんで静岡?
という気もするのですが、このときの自動改札設置はまだ「試験導入」。「テストに使うなら静岡がいい」というセオリーに従ったのではないでしょうか。
テストデータがとれないほど閑散とはしていないが、トラブルが起きた時に大混乱になるほどには混雑していない。県民が新し物好きだから、積極的に使ってくれる。そしておっとりしてるから、不具合があっても騒ぎにはなりにくい。
そんなわけで、今回の意外な静岡。「新幹線駅で初めて自動改札が導入されたのは、静岡駅である。」は、「テストマーケティング王国・静岡」を代表する歴史なのではないかと思うのでした。
(by Ko)
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