TNCジモティーズインタヴュー vol.21 塗り下駄アーティスト 鈴木千恵
靴のメーカーの仕事から、静岡の郷土工芸品である「塗下駄(ぬりげた)」というニッチな世界に飛び込んだ鈴木さん。
伝統を守りながら、新しい風を吹き込んだ彼女の作品は、デザイナー森英恵さんの目に留まり、水戸芸術館現代美術センターでの“手で創る 森英恵と若いアーティストたち”に出展。その後も、「徹子の部屋」や「ぶらり途中下車の旅」、「スッキリ」、「にじいろジーン」など様々なメディアで紹介されている、注目のアーティストなんだ。

当初、靴メーカーに勤めており、オリジナルの履物を作りたいと思った時に、日本には昔から下駄がある、というところにいきつきました。

また、絵を描くことも子供の頃から好きでしたので、下駄は履物にも携わることができ、絵を描くこともできたので一石二鳥でした。
今では下駄をキャンバスに持ち歩けるアートを目指して制作しております。

その時その時でマイブームがあり画風も変わりますが、それは見た映画や出掛けた先でふれたものなど、影響を受けるものは様々です。
昔の浮世絵や錦絵が好きなので、参考にすることもあります。

学生時代から猫は家に居ましたが、自分で飼うようになってからは、癒しであり、良きモデルでもあります。飼い始めてから猫の絵も上達しました。忙しい時も猫に触ると和みます。

人との繋がりは常に大切にしたいと思っています。私とお客様のご縁、取引先の方々とのご縁など、たくさんの人に支えられていることを忘れないようにしたいです。

制作、販売、発送、その他全てを1人でやっているので、幅広くできないことが大変だと感じます。


楽しいイベントや企画のお誘いをしてもらえた時や、お客様が作品を見て感激してくれた時です。

続けることだと思います。日本の下駄は衰退してきているので、続ける人がいないと材料や道具がどんどん手に入りにくくなってしまいます。1人でも多くの人が続けていく事がこの職業の生き残る道だと感じます。

材料を買いたい時に不便を感じることもありますが、生活するにはとても良いところだと思います。温泉が近くに沢山あるのも嬉しいです。
静岡のお気に入りの場所はどこですか?
近くにある温泉です。時間がある時は祖母を誘ってどこかしらの温泉にいきます。
▲2016 イベント kimono epica

やりたい事は色々有りますが、近い将来は猫作品の充実、最終的な目標としては、定期的に通える教室を持てたらいいなぁと思います。

着物はもちろん、ジーンズや、ワンピースなど下駄をもっと気軽に、サンダル感覚で履いて頂きたいです。


今回、紹介した鈴木さんの作品はホームページ、facebookでみられるよ。いろいろなデザインがあるから見ているだけでワクワクしちゃう!

|
鈴木千恵(すずきちえ):静岡県静岡市生まれ。静岡市在住。 1998年 静岡市伝統工芸技術秀士の佐野成三郎氏に塗下駄の技法を教わる。 2006年 ミラノのファッションウィーク期間中に開催されるUPSIDE(アーティスト部門)に出品。 2007年 森英恵氏のすすめで東京・表参道のオープンギャラリーに出品。 2009 水戸芸術館で開かれた「手で創る―森英恵と若いアーティストたち」に出品。 |
2010 高島屋全国6店舗巡回展スタート。2011 ロンドンでのAsian Creative Cultureに参加。 ◎メディア 徹子の部屋/ぶらり途中下車の旅/スッキリ /にじいろジーン/ザインコード/わたしのLifeOn/週間文春/minne 第3号 他。 |
■鈴木千恵ホームページ
http://chee-lab.com/ https://facebook.com/chee.lab ■ 作品紹介インスタ http://www.instagram.com/chee_lab ■ ねこだら毛インスタ http://www.instagram.com/cheecatlab/ |
■バックナンバー■
(byあっきー)
コメント