創業なんと90余年!藤枝の朝ラー文化発祥のラーメン店
昔ながらの老舗ラーメン店から、新しく注目されている個性派ラーメン店まで
静岡県のおいしいラーメンを紹介する『静岡で発見!絶品ラーメン店』シリーズ。
4回目となる今回は、藤枝市にある「マルナカ」さんへ。
藤枝市の食文化“朝ラー”は、朝からラーメンを食べるというちょっと不思議な習慣。
藤枝をはじめとする志太地区には、朝から開店しているお店が十数軒あり
この地域での伝統的な食文化として定着しています。
1919年創業の中華そば店「マルナカ」さんは、 “朝ラー”発祥のお店です。
お店があるのは瀬戸川のちかく、歴史ある東海道沿い。
目立った看板はないので、赤いのれんが目印。
開店8:30の前からすでに、お客さんが並んでいる人気店です。
「早くから来てくれるお客さまをお待たせしないように」と
先々代が開店時間を早くしていったことが、朝ラー文化のはじまりなんだそう。
思いやりからうまれた文化……いいですね!
“朝ラー”という言葉も、お客さんが作ってくれたのだそうです。
100年近く受け継がれる“朝ラー”文化。
先々代と続いており、現在は、孫夫婦がお店を守っています。
店内にはテーブル席と座敷席があり、広々。
平日も朝からお客さんで賑わいます。
「温かい並、おかわりで、冷やし」
店に入るとそんな声が行き交います。
これは“温かい中華そばのあとに、おかわりで冷やしラーメン”ということ。
朝からラーメン2杯!?と驚く人もいるかもしれませんが
藤枝では2杯セットで頼むのが主流なのだそう。(もちろんどちらか片方の注文もOK)
ということで、2杯セットを注文!
「温」→「冷」の順にいただくのが定番だそうです。
(手前)中華そば 並500円・大盛600円
しっかりとしたしょうゆの香り、出汁のきいたあっさりめのスープ。
麺はストレートの中太麺で、もっちりとして食べ応え十分。
具材はチャーシュー、メンマ、のり、ねぎとシンプルで、
昔ながらのほっとするラーメン。
チャーシューを含め脂分をできる限り除いているため
朝でも食べやすい、すっきりとした味わい!
これなら胃もたれせず、前日にお酒を飲んでいても食べられそうです。
(奥)冷やしラーメン 並600円・大盛700円
こちらはガラスの器に盛られ涼しげ。
冷やしには、紅ショウガとわさびが添えられています。
だしも、麺も中華そばと同じですが、麺のゆで時間やスープの甘さに
ひと手間かけることで、違う味わいにしているのだそう。
甘口の冷たいスープと、ツルッとのどごしのよい麺が絡まって、
2杯目とは思えないほどどんどん口に入っていきます。
なるほど、これなら2杯でも食べられちゃいますね!
わさびを溶かせばキーンと爽やか。夏にもぴったりです。
藤枝のラーメン文化を体験することができて、お腹も心も大満足!
“朝ラー”は繰り返し食べているとハマってくる不思議な食べ物なんだとか。
朝食べるラーメンは、地元のみなさんの1日をスタートさせる、
パワーの源なのかもしれませんね♪
■マルナカ
【住所】藤枝市志太3-1-24
【電話番号】054-646-1516
【営業時間】8:30~13:15
【定休日】日曜、祝日、第2・4土曜、臨時休業あり
【駐車場】店前10台、第2駐車場10台
【アクセス】藤枝バイパス谷稲葉ICから車で5分
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(by あおみ)
※掲載内容は2017年7月時点の情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。
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