サーフィンのメッカ・静波に誕生! 本格的ウェイブプール『静波サーフスタジアムPerfectSwell®』
2021年8月、県内屈指の人気ビーチ、静波海岸のすぐ近くに誕生した『静波サーフスタジアムPerfectSwell®』。
写真提供/Surf Stadium Japan
日本初の本格的なサーフィン用ウェイブプールで、人工で造られる波の高さはなんと最大2.1メートル!
サーファーが理想とする形や長さの波に乗れると、日本中から熱い視線が注がれているんです。東京オリンピックの際、米国代表チームが練習していると話題になったので、ご存知の方もいるのでは?
世界で活躍するプロも練習できる施設ですが、ビギナー用の小さな波も生み出せるので初心者でも楽しめ、また見学できるエリアやカフェもあるので、誰もが気軽に利用できるスポットです。
南国の植物が植えられた雰囲気あるアプローチを抜けると、左側に長いウェイブプールが見えてきます。幅150m、奥行き60mという広々とした造りで、まるでビーチのよう。
水の管理には細心の注意を払い、地下18mから汲み上げた地下水を、砂でろ過・殺菌しているので、プールの命である水はいつでもクリーン。安心してサーフィンを楽しめます。ちなみに水自体に色がついているわけではなく、プールの底がキレイな白色ゆえ、こんなに美しい水色に見えるそう。
写真提供/Surf Stadium Japan
プールを設計したのは、ナガシマスパーランドのプールや大磯ロングビーチなど、日本の人気ウォーターパークを手掛けてきたスペシャリスト・三海正春氏。造られた波の形を変えてしまうバックウォッシュを解消するよう、排水溝の配置を工夫するなど、目立たないところにまで配慮されています。
写真提供/Surf Stadium Japan
波を造りだすのは、米国のAWM社が開発した「PerfectSwell®(パーフェクトスウェル)」という最先端の造波装置で、米国代表チームが公式練習で使用している機種と同じ型だそう。
ビギナー用の小波から、プロが喜ぶビッグウエーブまで、その種類は104種類!
水がトンネル状になる「チューブ」や空中で技を決める「エアー」用の波など、いかなるサーファーの要望にも応じられるそう。日本ではなかなか巡り合えない、憧れの波が体験できちゃうんです。
サーフセッションをするには、会員登録が必要で、登録後Webサイトからeチケットを購入します。1時間ごと、レベル別に「体験」「初級」「中級」「上級」「エキスパート」という枠が用意されているので、自分のレベルに合った時間帯のeチケットを選びます。
ビーチサイドに入る場合は、サーフィンをしなくても、eチケットの購入が必要です。
チケット購入後は受付で支給されるナンバーをつけ、順番に波に乗っていきます。広報担当の松内さんによると「一度のセッションで、海だったら10回分くらいのいい波に乗れますよ!」とのこと。パドリングをせずに波に乗れるので、ライディングをたっぷり楽しめます。
プールに引かれたオレンジラインの外側は、子どもも遊べるエリア。浅瀬になっているので、サーフボードが流れてくることがなく安心です。
現在は月に2回ほど、初心者向けの体験コース枠があり、コーチ料とボードやウエットスーツなど込みでレンタル料が1時間3,300円(税込)でとってもお得。サーフィンを始めたい方におすすめです。
プールサイドにはビーチベッドや、テーブルとイスが並んだ個室風スペースがあり、ラグジュアリーな雰囲気で海外のリゾート地のよう。
ジャグジーバスも完備されており、水着やウエットスーツのまま楽しめます。疲れた体をほぐしながら、リラックスタイムを過ごして。
クラブハウスの2階はデッキになっていて、プールが見渡せます。
その先にあるカフェは、エントランス料不要。サーフィンはやったことないけれど見てみたいという方は、まずはここで。
ハワイアンな雰囲気のカフェ「I.D.kitchen(アイディーキッチン)」。サーフィン後の食事はもちろん、店内からプールを眺めることもできます。
一番人気は窓側の席。まばゆいプールでサーフィンをしている様子を眺めながら、スイーツを食べたりランチをしたり、ちょっとした非日常感を味わえます。カウンターもあり一人でも利用しやすいのもポイント。
窓から離れた席も座る位置がかなり高くなっているので、こちらからもプールを見ることができます。
ハワイアンカフェといったら、食べたくなるのがパンケーキ! タワー状の生クリームに心が躍ります。生地がもちもちで甘さ控えめなので、ちょうどいいバランス。
タワーホイップパンケーキ800円(税込)
サーフィン後には、時間をかけてじっくり火を通したステーキやロコモコ、ローストビーフなどの丼メニューもおすすめ。カフェのテーマが「ハワイと静岡」であるため、静岡特産のしらすやうなぎを使ったメニューも並びます。
■チャックステーキ(ビーフ) 1,900円(税込)
■ボストンバットステーキ(ポーク) 1,490円(税込)
■ロコモコ温玉のせ 1,000円(税込)
■釜揚げしらす 海ぶどう・湯葉 1,180円(税込)
■カールスバーグ(中ジョッキ) 660円(税込)
コーヒーはプラスチックフリーの、エシカルなカップで登場。カフェのチーフマネージャー・諸我さんは、SDGsを意識して店づくりをしているのだそう。サーフィン施設なので、海はもちろん、自然を大切にしたいという想いが込められています。
コーヒー(HOT/ICE)450円
クラブハウス内には静波のサーフショップ「JACK OCEAN SPORTS(ジャックオーシャンスポーツ)」の支店があり、ビーチアイテムやサーフボードを販売しています。
プールは真水で海水とは浮力が若干異なるため、ウェイブプール専用ボードの取り扱いも。ロゴをあしらったオリジナルグッズは、シックな色づかいがステキです。
キャップ4,950円(税込)、ステンレスボトル4,950円(税込) 、マグカップ1,980円(税込) 、エコバッグ2,200円(税込)
東京オリンピックのサーフィン日本代表チームをはじめ、施設を訪れたプロサーファーのサインがたくさん飾られていました。
東京オリンピックにおける日本チームの活躍により、スポーツ庁ではサーフィン選手の育成も目標に掲げているそうです。施設でも初心者向けの体験コースを増やしたり、地元高校のサーフィン部をサポートするなど、裾野の拡大に貢献しています。
サーフィンに興味はあるけれど、どうやって始めればいいかわからない、という人も多いですよね。サーフィンが身近に感じられるこちらの施設。会員はすでに9000人を超えていて予約が取りにくいそうですが、公式Webサイトから、予約開始のタイミングを狙いましょう♪
【住所】静岡県牧之原市静波2220
【電話番号】非公開
【営業時間】夏季7:00〜21:00、冬季9:00〜18:00
※コロナウイルス感染症対策のため営業時間等は公式Webサイトよりご確認ください。
【定休日】無休(水・金曜は貸切営業)
【アクセス】東名高速道路吉田ICから車で約20分
【駐車場】約270台
【利用料金】シーズン、時間帯により変更あり
・入場料(ビーチサイドまで):大人500〜1,500円(税込) 、子ども無料〜750円(税込)
・サーフセッション:1セッション(1時間)5,000〜8,000円(税込)
※サーフセッション利用例(9月週末の場合)
入場料1,500円+サーフセッション1セッション5,000円=6,500円(税込)
※価格はすべて税込です
[Text by 小長井真由子(FIKA)/Photo by 水上奈保]
※掲載内容は2021年9月時点での情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。
※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合わせにはお応え致しかねますのでご了承ください。
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