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2022年12月28日 (水)

徳川家康が歩いた道!? 愛用の鎧の復元品や石田三成への手紙も! 静岡市のリアルな歴史を感じられる「静岡市歴史博物館」

静岡県内の気になるスポットをご紹介するこのコーナー。今回のテーマは「家康公も今川氏も! 静岡市の歴史をまるっと知ることができる博物館」です。

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2023年の大河ドラマ「どうする家康」で再び注目を集めている徳川家康公。人生の3分の1を過ごした場所、駿府こと現在の静岡市が舞台の一部ということで、楽しみにしている静岡県民の方も多いのでは。

 

家康公が大御所時代を暮らした駿府城の跡地「駿府城公園」周辺には、家康公ゆかりの地をはじめとした歴史的スポットが点在しています。公園の南側、当時の三ノ丸にあたる場所に誕生したのが「静岡市歴史博物館」。現在はプレオープン中で1階無料エリアが公開されていますが、2023年1月13日、グランドオープンを迎えます。家康公や今川氏についての展示を主とした、2階・3階部分の展示が、ついに公開です!

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■写真提供:静岡市

 

静岡市歴史博物館は、建築物としても注目さており、設計は「金沢21世紀美術館」などを手がけた世界的に有名な建築ユニット「SANAA」。飛び出した展望台回廊と、雁行配置と呼ばれるジグザグに曲がる駿府城下の道筋をイメージした1階部分が印象的で、天井には静岡市産材がふんだんに使われ、木の温もりを感じます。

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南側の入口から中に入ると、まず正面に現れるギャラリー。背景に展示されている大きな絵地図は、1927(昭和2)年に静岡電気鉄道、現在の静岡鉄道が作ったという沿線地図。現在と少し異なる駅名やランドマークが、地元民だからこそ分かる気になるポイント♪

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絵地図の近くには、縄文時代から鎌倉時代まで、時代を代表する出土品や指定文化財が展示されています。すべて静岡市内で発掘されたものや、保管されている貴重な品。複製により忠実に再現された姿を、間近に見ることができます。

静岡の遺跡は「登呂遺跡」が有名ですが実はそれだけではないんです!

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1階フロアで注目すべきは博物館建設前の発掘調査で、偶然発見された「戦国時代末期の道と石垣の遺構(いこう)」。

家康公が駿府城主だった戦国時代末期に造られた、実物の「戦国時代の道」。東西に伸び、長さは33メートルほどあります。石垣は、加工されていない自然石を使った野面(のづら)積みという手法で積まれています。

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実際の道の画像とCGによる道の復元図を比べると、当時のイメージが湧いて来ませんか?

この道を戦国時代の武士や町人、もしかしたら家康公も歩いたかもしれないと思うと、ワクワクが止まりません!

このように露出した展示というのは、全国の博物館でも珍しいそうです。

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江戸時代初期に駿府で作られたという銅製の活字も、精巧なレプリカで展示されています。実は、金属の活字を日本で初めて作らせたのは、家康公。書物を印刷させ、学問を広めるという功績も残しました。

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家康公や静岡の歴史について調べたい方のための図書コーナー「家康公研究室」には、静岡県各地の市史や伝記など、歴史に関する書籍が並び、書庫内には古文書なども保管されています。受付で申請すれば閲覧できます。

 

さて、ここからは2階・3階のイメージ画像で、グランドオープン前の見学を!

 

2階】

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■画像提供:静岡市

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■画像提供:静岡市

 

2階のテーマは、徳川家康の一生と、今川義元をはじめとする今川氏。家康公が行った外交の紹介や、愛用した鎧の復元模造、家康公を描いた肖像画、家康公や今川氏の出した手紙などが展示されます。

 

今川氏については、常設の基本展示でここまで大規模なものは全国的にもかなりレア!歴代当主の木像や肖像画、今川氏が所有していた金の粒など、貴重な資料も展示。金の粒は、今川氏の豊かさを象徴しているそう。

 

3階】

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■画像提供:静岡市

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■画像提供:静岡市

 

3階は江戸時代から現代までがテーマ。鷹匠、紺屋町など、現在も地名に名残のある「駿府城下町」の様子をはじめ、幕末を経て現代、そして未来へ。世界における静岡についても解説されます。

 

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3階には展望ラウンジがあり、目の前には駿府城公園の巽櫓(たつみやぐら)、遠くに富士山という美しい景色が望めます。

地上では見えにくい、巽櫓の屋根についたシャチホコまでよく見え、土・日曜はお堀を巡る葵舟が見られることも。

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グランドオープン時には、静岡の人気のコーヒーショップ「hug coffee(ハグコーヒー)」が手掛けるカフェや、オリジナルグッズが並ぶミュージアムショップも開店するそう。

 

週末には学芸員のマニアックトークや、子どもも楽しめるワークショップなど、イベントも多数開催。静岡の歴史スポットをめぐるガイドツアーなどもあるので“まちあるき”も楽しめます。

 

また、家康公に関わる品々を一堂に集めた開館記念企画展「徳川家康と駿府」を開催。家康公所有の武具や、駿府の町人が家康公からもらったという扇子、朱印状など、実物資料が多数展示されます。のちに戦うことになる石田三成宛の手紙も、今回初公開となるのだとか!

 

歴史好きの方はもちろん、ドラマ目当ての方も、建築好きの方も見逃せない「静岡市歴史博物館」。グランドオープンが待ち遠しいですね。

                                                                                                                                       

■静岡市歴史博物館(しずおかしれきしはくぶつかん)

【住所】静岡県静岡市葵区追手町4-16

【電話番号】054-204-1005

【営業時間】9:00〜18:00(展示室は最終入場17:30

【定休日】月曜(祝日の場合は開館、翌平日休)、1229日〜13

【アクセス】JR静岡駅から徒歩15

【入場料】1階無料、23階基本展示室は一般600円(税込)、高校生・大学生・市内居住の70歳以上420円(税込)、小・中学生150円(税込)、未就学児無料 ※企画展は料金別途

 

□開館記念企画展「徳川家康と駿府」

【会期】2023113日(金)〜2月26日(日)9:00〜18:00(113日(金)は14:00〜)

【会場】静岡市歴史博物館 3階企画展示室

【基本展示+企画展示観覧料】一般1000円(税込)、高校生・大学生・市内居住の70歳以上700円(税込)、小・中学生250円(税込)、未就学児無料

 

Text by 小長井真由子(FIKA)/Photo by 森島吉直(しずおかオンライン)]

 

※掲載内容は 2022年12月時点での情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。
※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合わせにはお応え致しかねますのでご了承ください。

 

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