アイデアと愛があふれる愛知県蒲郡市「竹島水族館」で大人も子どもも大はしゃぎ!
静岡県・愛知県内の気になるスポットを紹介するこのコーナー。今回のテーマは、思わず笑みがこぼれるアイデアがいっぱい!大人も子どもも楽しめる水族館です。
愛知県蒲郡市にある「竹島水族館」(通称たけすい)は、パワースポットとして知られる蒲郡の「竹島」に続く橋の手前にあります。1956年に開館し、1962年に現在の場所へと新築移転した50年以上の歴史ある市営水族館です。
JR東海道本線蒲郡駅南口から、11番のバスに乗って約5分。「竹島遊園」で下車後、歩いてすぐ。バスを使わずに徒歩でも駅から15分ほどで到着します。
まず、私たちを出迎えてくれるのは、両脚を広げると3m以上にもなる、たけすい名物「タカアシガニ」の標本。 常時550種類・約5000匹の生きものを展示している館内は、コンパクトながら見どころがたくさん!
さらに進むと、熱帯淡水魚コーナー。左手のボードは、毎月変わる「飼育スタッフのおすすめ情報」と、飼育スタッフさんの1日が写真付きで解説されています。
小型の魚から、迫力満点な大型の魚まで水の中に広がる世界はさまざま。 各水槽には、飼育員の手書きのポップが並んでいます。
ポップは、読んでいると思わず笑ってしまうようなオモシロエピソードが満載!“水槽のコケがバイト代”の「オトシンクルス」や「ブラック・モーリー」。「さがさないで下さい」と言われたら、探してしまいますよね。
流木の上に「オトシンクルス」を見つけました。魚を探していると、時間が経つのはあっという間!
ポップは水槽の上部、大人の視線の高さに掲載され、水槽は子どもの視線に合わせ少し低めに設置されています。
個性的なポップの中には 「美味」マーク(美味しい食べ方)や、飼育員が海でスカウト(釣ったり、すくったり)してきた生きものに貼られる「採集」マークも。
たけすい名物の「魚歴書」は、それぞれの生きものの個性や特徴がおもしろく描かれていて、 普段は馴染みのない生きものでも、親しみやすさを感じます。
ホームセンターでブロックを購入して塗装したマンション風の展示は、近海の魚たちが居住。根魚(海中の岩場を好んで生息している魚の総称 )である「カサゴ」のお気に入りのお部屋はどこかな?
たけすいの名物「キモチワルサを逆手にとった捨て身の展示方法」が見る人の足を止める、8種類ものウツボ軍団!こんなに密度の高いウツボ、初めて見ました…!
「上からサンゴ」のゾーンでは、温かい海の生きものを上から覗きこんだり、水面から浮き出た水槽に熱帯魚たちが上がってくる様子を見たりできます。
日本一の展示数を誇る深海生物のゾーンでは、タカアシガニがお出迎え。深海で過ごす100種類前後の生きものたちの、イキイキとした姿を見ることができます。
蒲郡市は、愛知県内で唯一深海魚が水揚げされる土地。たけすいの深海生物は、すべて地元の漁師さんの持ち込みなのだそう。
アイデアの宝箱のような展示通路を過ぎると、子どもから大人まで参加ができる「さわりんぷーる」と「パクパクプール」が現れます。
深海生物である「オオグソクムシ」や「タカアシガニ」に触れることができる、貴重な機会です。
飼育員さん曰く、「大人が触るのを見て、お子さんたちも手を伸ばすんですよ」とのことなので、大人も子どもも全員参加で、珍しい生きものたちに触ってみましょう!
恐る恐る手を伸ばす子どもたちの、輝く笑顔が弾けます。
手を洗うための水道が設置されているので、タオルや手ぬぐいなどを持って行きましょう。
プチ飼育員体験ができる「パクパクプール」では、エサ(有料100円・300円)を、おさかなやウミガメへ「エサやり体験」ができます。小さいお子さん用には、踏み台の貸し出しもありますよ。
アシカプールで1日3回(10:30・13:30・15:00)行われる、オタリアの「ラブちゃん」によるアシカショーもお見逃しなく! 「ときどきアシカがサボります」とのことでしたが、この日はパートナーの小林館長と、息のあったダイナミックな芸を見せてくれました。
個性が光るお土産コーナー! 地元企業とのコラボ商品「タカアシガニせんべい」や、グソクムシの粉末を使用した「超グソクムシせんべい」など、目移りしてしまうラインナップ。
出口近くには、大人気のガチャガチャコーナーが。皆さん、小銭の準備をお願いします!欲しいものが、当たるといいね。
「たけすい」は、規模的にコンパクトですが、中には工夫を凝らした楽しい展示がいっぱい!遠足気分で出かけ、少し足を伸ばして竹島を訪れてみたり、蒲郡周辺のスポットをセットで巡るのもおすすめです。夏の思い出づくりに、とっておきの場所になること間違いなしです。
【所在地】愛知県蒲郡市竹島町1-6
【電話番号】0533-68-2059
【営業時間】9:00~17:00(最終入館16:30)
【定休日】火曜(祝日の場合は翌日、GW・学校長期休暇期間は無休)、12月31日
【料金】入館料大人500円(税込)、小・中学生200円(税込)、未就学児無料
[Text&Photo by 横畠花歩]
※掲載内容は 2023年6月時点での情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。
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