TNC静岡ジモティーズ TNC

« 静岡からの新風!「くふうハヤテベンチャーズ静岡」でプロ野球の新たな歴史が始まる | トップページ | 新幹線など高速鉄道技術の進歩を伝える「リニア・鉄道館」。家族で行きたい、“夢と思い出”に出会う場所 »

2024年9月17日 (火)

ミツカンミュージアム探訪。見応えたっぷりの展示と遊び心いっぱいのアトラクションで、ミツカンとお酢の魅力を体感せよ

静岡県・愛知県内の気になるスポットを紹介するこのコーナー。今回のテーマは、「展示のサプライズに驚き!デジタルを駆使した楽しみも充実!日本を代表するお酢メーカーの企業ミュージアム」です。

00_img_8569

愛知県知多半島の中央部に位置する半田市は、江戸時代から日本酒や酢の醸造と、それを運び出す海運業で栄えた街。現在「蔵のまちエリア」と呼ばれるJR半田駅近くには、今も運河沿いに黒壁の醸造蔵が並び、江戸時代の面影を感じることができます。

01_img_8608

江戸時代後期の1804年にこの街で創業し、街の発展の原動力となったのが、「味ぽん」や「カンタン酢」でおなじみのミツカン。JR武豊線半田駅から徒歩3分ほどの場所に本社を構え、その隣には体験型の企業博物館「ミツカンミュージアム」があります。

02_img_8531

2015年にオープンしたミツカンミュージアムは、お酢のつくりかたや、半田の街とミツカンの歴史を、見て触って体験できる博物館。コロナ前には年間15万人が訪れたこともある、半田を代表する観光スポットです。

2024年3月のリニューアルで、ゲームのようなアトラクションや専用アプリを用いたデジタルコンテンツが登場。子どもから大人まで世代を問わず楽しめる施設として、ファミリーや“大人の社会科見学”をする方など、多くの人で連日賑わっています。

03_img_8610v2

JR半田駅を出て大通り沿いに進むと、「MIM」のロゴと黒塗りの外壁が目を引くミツカンミュージアムがあります。

駐車場は同じ敷地内と、大通りを挟んだ逆側の2か所に設けられています。

04_img_8533

大通りを1本南に入った路地沿いが入り口で、純和風の落ち着いた建物は半田運河と周辺の景色に溶け込んでいて、歴史ある趣を感じさせます。

ミツカンミュージアムの見学は、日にち・時間指定の完全予約制。

館内の5つのゾーンをすべて見学できる「全館コース」と、『大地の蔵』『光の庭』の2か所のみ入場できる「ミニコース」から希望の日時を公式ホームページで予約します。

当日予約もできますが、定員になり次第予約受付が終了してしまう為、土・日・祝日、また小中学校の長期休暇期間中は、事前予約することをお勧めします。

この日体験したのは「全館コース」。

ガイドさんの案内を受けながら、「大地の蔵」、「風の回廊」、「時の蔵」、「水のシアター」、「光の庭」の順に進み、最後は自由行動になります。時間内であれば「光の庭」と「大地の蔵」の2つのゾーンは自由に見学・体験できます。

05_img_8550

まずは総合受付で入館証と館内マップ、MIMのロゴが入ったコインを受け取ります。

 

館内マップをチェックしたり、館内に点在するデジタルコンテンツが楽しめる専用アプリをダウンロードしながら待っていると、いよいよ見学スタート!

06_img_8543

はじめは「大地の蔵」。手作業で製造していた江戸時代のお酢づくりの工程が再現されています。

07_img_8536

見上げるほど大きな桶は、実際にお酢づくりに使われていたもの。

お酢の原料や現代の酢づくりの様子も知ることができ、驚きと発見がいっぱい!参加者からは感嘆の声があがっていました。

08_img_8552

お酢づくりに使われていた道具の展示や、20243月のリニューアルで新設されたスクリーンを使ったアトラクションコーナーを楽しみながら進むと「風の回廊」へ。

09_img_8559

「風の回廊」は、間接照明と窓から差し込む光が幻想的なギャラリー。

10_img_8554

半田はお祭りも盛んで、地区ごとに山車とオリジナルデザインの法被があるそう。法被のデザインを元にした暖簾が回廊の両サイドを彩り、勇ましさとノスタルジーを感じさせます。

11_img_8558

暖簾の奥の壁には、半田の街や人々の暮らしを映したパネルがズラリ。

12_img_8561

明治時代から昭和初期の半田の街と、現在の様子。

移り変わる街並みと、変わらない風景に、思わず見入ってしまいます。特に半田の街に馴染みの深い人は、感慨深く眺めてしまうのでは。

 

階段を降りると、3つめのゾーン「時の蔵」への扉が。

中に入ると真っ暗。部屋の様子がなにもわからない中、幻想的な光の演出で目の前に現れたのは、巨大な船!

13_img_8568

これは、江戸時代に半田で作ったお酢を運んでいた弁才船(べざいせん)をほぼ実物大で再現したもので、全長は約20メートル。

「時の蔵」のハイライトは、弁才船で行く半田から江戸への航海体験。どんな航海かはぜひ実際に体験してみてください♪

14_img_8570

壁面には、ミツカンの200年間の歩みが時代の背景と合わせて紹介されています。

15_img_8567

細かなところまで繊細に描かれた江戸の街のイラストや、おなじみ「味ぽん」の歴代ラベル、丸と三で構成されるミツカンロゴマークの意味など、好奇心をくすぐる展示がいっぱい!

1つ1つじっくり眺めたい気持ちと、滞在時間のリミットの間でせめぎ合います。

 

荒波航海体験の感動冷めやらぬまま「水のシアター」へ。

16_img_8574

小さな映画館のような空間で、ミツカンの思いが込められた約9分間の映像を観賞します。

日本の原風景と四季、食卓の光景が織りなす美しい映像は、水と自然への感謝の気持ちを、改めて思い起こさせてくれます。

17_img_8578

清らかな気持ちで「水のシアター」をあとにし、コースの最後は「光の庭」。

映え写真が撮れるフォトスポットや、味ぽんのオリジナルラベルづくり、近未来を感じさせるアトラクションなど、ここでしか体験できない遊びの数々に、子どもたちの瞳が輝きます。

18_img_8590

一番人気は、『そうぞうファクトリー』。

19_img_8595

秘密の食品工房を思わせる空間で、ゲームをしながら自分だけの“未来の食べもの”を創り出します。

20_img_8589

できあがった食べものは未来のまちを描いたスクリーンに映し出されるので、ぜひ記念写真を。

ゲームの結果で、食べものの種類やおいしさ度数が変わるので、何度もチャレンジしたくなります。

21_img_8588

撮影した写真でオリジナルラベルの味ぽんが作れる『味ぽんスタジオ』は、リニューアル前からの人気ブース。

22_img_8581

お酢を使った日本の代表的な食べ物と言えば「お寿司」。精巧なお寿司のフィギュアを眺めながら、全国のご当地お寿司を学んだり、中庭を眺めながらお酢ドリンク(入館時に受け取ったコインはここで使います)を試飲したり、入館証に記された時間まで館内を楽しみます。

23_img_8594

 

最後は「光の庭」と出口の間にあるミュージアムショップでの、おみやげチェック!

24_img_8599

スーパーなどではほとんど入手できない復刻版のお酢や、お得な業務用サイズのお酢ドリンク、ミツカン製品をモチーフにしたオリジナルグッズなどが並びます。

25_img_8606v2

ひそかに人気なのが「納豆かきまぜ棒」。おいしいミツカンの納豆が、さらにおいしくふわふわに仕上がる便利アイテム。

すぐにでも試してみたくなります。

26_img_8602

ミツカンミュージアムの滞在可能時間は、全館コース・ミニコースともに見学開始から2時間。5つのゾーンはどこも展示やアトラクションが盛りだくさんで、一度ですべてを見尽くせないほど。

全館コースのリピーターや、ミニコースを目当てに23度と訪れる人が少なくないのも頷けます。

 

訪れたあとは、「実はお酢ってね…」と、きっと誰かに話したくなりますよ。

 

■MIZKAN MUSEUM(ミツカンミュージアム)

【住所】愛知県半田市中村町2-6

【電話番号】0569-24-5111

【営業時間】9:30~17:00(最終受付15:15)

【定休日】木曜、年末年始

【駐車場】第1駐車場約40台、第2駐車場約50台(ともに無料)

【料金】全館コース大人500円・中高生300円・小学生200円・乳幼児無料、ミニコース大人300円・中高生200円・小学生100円・乳幼児無料 ※要事前予約

※価格はすべて税込です

 

TextPhoto by 櫻井美江(くふうしずおか)]

※掲載内容は20248月時点での情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。

※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合わせにはお応え致しかねますのでご了承ください。

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

ブログポリシー(著作権等について)

カテゴリー

最近の記事

※前日のアクセス数ベスト10です。