富士市吉原のご当地グルメ「つけナポリタン」発祥の地
静岡県・愛知県内の気になるスポットを紹介するこのコーナー。今回は、ご当地グルメ・つけナポリタン発祥の地と言われる「コーヒーショップ アドニス」を紹介します。
静岡県富士市にある吉原商店街の一角に、創業80年のコーヒーショップ「アドニス」があります。道を挟んだ所に東海道五十三次の吉原宿の道標もあり、江戸時代からこの界隈が宿場として賑わっていた歴史が伝わります。

開業当時の吉原商店街の写真。右に写る「まるい」の文字が食堂時代の店舗
戦後間もなく食堂としてオープン。当時は「まるいち食堂」という大衆食堂で、創業から30年を迎えた頃には、メニューが和食から洋食へと変化していきます。当時商店街にはなかった洋食店の先駆け的存在となり、時代の流れと共に形態も喫茶店へと変化しました。アドニスの誕生ですね。
ショーケースには、ピザ、ミートソース、グラタンなどの食品サンプルが並び、店先にはつけナポリタンのキャラクター「ナポリン」がお出迎え。スープに浸かったトマトのキャラクターだそうです。表情がかわいいですね。
昭和52年から変わらない内装は 重厚感あふれるレンガの壁にシンプルな白張りの椅子が並び、ザ・昭和の喫茶店という印象。落ち着きがありゆっくりと過ごせそう。
店内には有名人のサインがずらりと貼られています。誰のサインなのか、見て回るのも楽しいですよ。
多くの客が注文する「つけナポリタン」とは?
2008年にテレビ番組の町おこし企画として誕生したご当地グルメ「つけナポリタン」は、アドニス3代目店主・市川和典さんと「つけ麺つじ田」の創業者・辻田雄大氏との共同開発で作られました。
喫茶店の定番メニュー「ナポリタン」をつけ麺スタイルで食べるという斬新な料理が、大盛況で一大ブームを巻き起こしました。
現在は全国にも知れ渡るご当地グルメとして知名度も高くなりましたが、当時はこの町を盛り上げようと試行錯誤したそうです。
アドニスのつけナポリタンは、トマトソースに地鶏の鶏ガラスープを合わせたダブルスープ。麺はつけナポリタン用に開発した、もっちり食感の太麺。駿河湾で獲れた桜エビをトッピングしています。
トレイに置かれた紙には、食べ方の流儀が書かれています。
その一、 よくつけて食すべし
その二、 チーズをからめて食すべし
その三、 半分食べたらレモンを麺にかけるべし
流儀の通りに食べるもよし、自己流に食べるもよし。さぁ食べ始めましょう。
スープの具は、蒸し鶏、味玉、チンゲン菜、チーズがたっぷり入っています。味玉はなんと丸ごと1個!
地元富士市の製麺所で作るこだわりの麺は、強力粉やデュラムセモリナ粉を使用したパスタと、ラーメンの2つの要素を合わせ持つモチモチとした太麺で、スープと良く絡み、トマトの酸味と鶏ガラスープがよく合います。
桜エビの香りもほんのり感じられます。
スープが残ったら、ご飯やバケットを追加してスープに付けて食べてもOK。
トマトスープを最後まで楽しみたいのでスープ割りに。
毎朝仕込む鶏ガラスープをベースに、昆布、煮干し、鰹節で取る和風出汁とのダブルスープ。トマトスープと良く合い、最後まで完食しちゃいます。
アドニスといえば「つけナポリタン」。
ですが、実はほかにも魅力的なメニューがたくさんあります。
常連客の人気メニュー「アドニスハンバーグ」1,300円はボリューム満点!
店名アドニスを冠した、推しメニューです。
そして、クリームソーダ。
アドニスと同じ頃に生まれた(昭和40〜50年代)アデリアのグラスに注がれたクリームソーダは、レトロな模様が店の雰囲気ともマッチしています。
このグラスは店の向かいにある「内藤金物店」でも購入できます。
つけナポリタンを食べたお客様にアンケートの協力をお願いしているそうで、アンケートの集計では、今月で日本全国47都道府県、すべてから来訪されており、人気の高さが伺えますね。
つけナポリタン提供開始から17年続くアンケート。これからもお客様の声を励みに、さらにおいしいつけナポリタンを届けてくれるはずです。
懐かしのタバコスタンドと並ぶレトロな雰囲気。土日には多くの客で行列ができることも。
売り切れ次第閉店なので、早めの来店がおすすめです。
[住] 富士市吉原2-3-16
[電] 0545-52-0557
[営] 11:00〜売り切れ次第終了(つけナポリタンは11:30〜)
[休] 火〜木曜
※価格はすべて税込です。
※掲載内容は2025年11月時点での情報に基づいており、最新の情報とは異なる場合があります。
※当社では、各店舗・施設・イベント等に関する個別のお問い合わせにはお応え致しかねますのでご了承ください。
[text・photo by chauco]



















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